【ARRC第5戦 タイ チャンインターナショナル】1000ccライダーとして成⻑したパサウィット。

日程・場所

ARRC第5戦 タイ チャンインターナショナルサーキット
2022年11月19日(土)公式予選・レース1
20日(日)レース2

目次

1000ccライダーとして成⻑したパサウィット

Astemo SI Racing with Thai Hondaとしてアジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスを戦ってきた2022年シーズンも11月18日 (金)〜20日(日)にタイ・チャンインターナショナルサーキットでシリーズ最終戦を迎えた。

3月末に同じ場所で行われた開幕戦のときは、1000ccに初めて乗ったばかりのパサウィット・ティティワララックだったが大きく成⻑。

前戦は、トップグループを走る速さを見せていたが、マシントラブルもあり結果を残せなかった。

今回は、再び戻って来たホームコースだけに、パサウィットは、もちろんチームとしても最大限のバックアップを行おうと、いつも以上に万全を期していた。


その期待に応えるべく、金曜日のプラクティス1から一時はトップにつけ3番手タイムをマーク。

プラクティス2、プラクティス3でも2番手につけ走り出しから調子はよかった。

しかし土曜日の午前中に行われた公式予選では、セッション序盤に転倒を喫してしまい、タイムを出す前に予選を終えることになってしまう。幸い大きなケガはなく、チームはマシンを修復しレース1を迎える。


まずまずのスタートを切ったパサウィットは、オープニングラップで2台をかわし6番手でホームストレートに戻ってくる。さらに5番手にポジションを上げるとトップグループに食らいついていく。

レース終盤は、3台での3位争いとなり、最終ラップ最終コーナーのブレーキング勝負となる。ここでパサウィットは果敢に仕掛けていくが、クロスラインを取られてしまい4位でゴール。惜しくも表彰台には届かなかったが、レース2に向けて流れはよかった。

実際、日曜日朝のウォームアップ走行では、トップタイムをマーク。さらに期待がふくらむ結果となっていた。しかし、雨が降り出してしまい他のクラスはヘビーウエットでのレースとなっていた。その後、雨は止み、ASB1000クラスのレース2を迎えるころには、所々にウエットパッチが残る微妙なコンディション。多くのライダーはレインタイヤをチョイスしてスタートしていた。


パサウィットは、好スタートを決めると4番手で1コーナーをクリア。トップグループにつけ、さらに前を伺っていたが2周目の3コーナーでオーバーランしてしまい一気にポジションを10番手辺りまで落としてしまう。すぐに7番手までポジションを回復するが、スリックタイヤをチョイスしたライダーが追い上げて来たためポジションダウン。レース終盤はペースを上げることが難しく10位でチェッカーフラッグを受けている。

ライダー・監督コメント

伊藤真一 チーム監督Shinichi Ito Team Manager

「ホームコースだけに走り始めから上位につけていましたし、ウイークを通して調子はよかったので、いい結果を出すべくパサウィットもチームも頑張ってくれました。日曜日朝のウォームアップ走行ではトップタイムをマークしましたし、優勝も狙える手応えがありました。雨が降ってしまい流れが変わってしまったのが残念でしたが、今シーズンは、ライダーもチームにとっても初めてのASB1000へのチャレンジという中で、パサウィットが大きく成⻑してくれました。来シーズンは、優勝できるようにトライしていきたいですね。Astemo様、タイホンダ様を始め、ご協力くださった全ての皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました」

#123 Passawit Thitivararak パサウィット・ティティワララック

公式予選:8番手(1分36秒931)
レース1:4位
レース2:10位
シリーズランキング:9位

「ホームラウンドでしたし、今シーズンの締めくくりとして上位でフィニッシュしたかったので今回の結果は非常に残念です。

レース1では表彰台まであと一歩でしたし、日曜日朝のウォームアップ走行ではトップタイムを出せていましたが、レース前に雨が降り、レースウイークで初めてウエットコンディションになりました。

特にセクター1ではウエットとドライが入りまじっていて難しいライディングが要求されました。

それでもトップグループについていくべくプッシュしていったところフロントが持ちこたえられなくなりコースオフしてしまいました。

その後も全力を尽くしましたが悔しい結果になってしまいました。

来年のことは、まだ決まっていませんが、また同じチームで戦いたいと思っています。

今シーズンは、多くの経験ができたことを、Astemo様、タイホンダ様、スポンサーの皆さん、ファンの皆さん、そしてボクを信じて一緒に戦ってくれたチームにお礼を申し上げます。

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