2026 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦
2026 58th MFJ GRAND PRIX
日程・場所
三重県・鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
2026年10月24日(土):公式予選 天候:雨 コース:ウエット
25日(日):決勝 天候:雨 コース:ウエット
観客動員数:1万4,800人(2日間合計)
J-GP3
#14:テーシン・インアパイ
予選14番手(タイム:2分35秒840)決勝:26位
シリーズランキング:11位
#35:ヴァチラウィット・マイダットパン
予選28番手(タイム:2分40秒611)決勝:21位
シリーズランキング:15位
#16:戸高綸太郎
予選12番手(タイム:2分35秒164)決勝:24位
シリーズランキング:13位
レース概要

早くもシリーズ最終戦を三重県・鈴鹿サーキットで迎えた全日本ロードレース選手権。今回は、事前テストがなく、ヴィチラウィット・マイダットパン(ニックネーム:ローム)にとっては、木曜日に特別スポーツ走行で初めて鈴鹿を走った。木曜、金曜と30分のフリープラクティスが2本ずつあり、ドライコンディションでコースを攻略。2年目のテーシン・インアパイは、2分17秒697までタイムを縮め総合3番手につけ、今回こそ表彰台をと期待が高まってきていた。ヴィチラウィットも2分19秒982をマークし13番手。戸高倫太郎はチャレンジクラスながら2分19秒620で9番手と3人とも着実にマシンセットとタイムを詰めてきていた。
しかし、土曜日は雨模様となりウエットコンディションでの公式予選となった。ウエットとなったことで状況が一転。特に鈴鹿の雨を初めて走るヴィチラウィットは、手探り状態からタイムアップしていこうとしたところ転倒を喫してしまう。転倒前に出したタイムで何とか予選は通ったが28番手と最後尾となってしまっていた。戸高、テーシンも苦戦し、それぞれ12番手、14番手で予選を終えることとなっていた。
日曜日も雨予報だったが、朝のウォームアップ走行では、ほとんど雨は止んでいた。しかし、路面はウエット状態。この日、最初の決勝となるJ-GP3クラスに向けて路面は乾いていっていたが、グリッドに並ぶころに再び雨が降り出しウエットレースとなった。
13周で争われた決勝。戸高が好スタートを切りオープニングラップを9番手で終えると、そのポジションをキープ。しかし雨量が増えてくるとペースを上げられず徐々に後退。それでもライバルとバトルをしながら周回を重ねていたが残り3周となった11周目に転倒。悔しいリタイアとなるが、完走扱いとなり24位。テーシンも16番手を走っていた10周目に転倒を喫してしまうが完走扱いとなり26位。ヴィチラウィットは苦しいレースを走り切り21位でチェッカーフラッグを受けた。



ライダー・監督コメント
#14 テーシン・インアパイ(ニックネーム/ブライト)

「鈴鹿を走るのは1年ぶりでした。初日のフリー走行では、まずコースを思い出しながら走り、午後にはラップタイムを約1秒更新。まずまずの初日となりました。2日目は単独走行で弱点や課題を明確にしながら、さらにタイムを更新することができました。最後のフリー走行ではライバルたちの走りを研究し、最終的には2分17秒台までタイムを上げることができたので、自信を持ってレースに臨めると思っていました。しかし、ウエットとなった予選では、それまでのいい流れが一転して、目標タイムには遠く及ばない結果となってしまいました。レースではスタートに失敗して順位を落とし、その後もリズムをつかめませんでした。最終的には最終コーナーでハイサイドを起こして転倒してしまいました。今回の失敗はマシンの性能によるものではなく、消極的になり、ライバルたちと同じレベルまで限界を攻めきれなかった自分自身に原因があると考えています。最終戦で良い成績を残せると信じてくださった伊藤監督をはじめ、メカニック、スタッフの皆さんには申し訳なく思っています。2シーズンにわたりAstemo SI Racing with Thai Hondaで走る機会を与えてくださったタイホンダとSIレーシングに、心から感謝しています」
#35 ヴァチラウィット・マイダットパン(ニックネーム/ローム)

「鈴鹿はテクニカルでハイスピードなコースだと多くのライダーから聞いていましたが、実際に走ってみると、想像以上にタフなサーキットだとすぐに分かりました。これまで走ってきたどのコースとも違い、まずはレイアウトを覚え、どのように走ればよいかを考えながら初日を終えました。2日目には大きく前進しタイムを更新できましたが、午後の走行では一部のコーナーを克服できず、タイムを伸ばすことができませんでした。予選は残念ながらウエットとなり、感触をつかみながらプッシュした結果、転倒してしまいました。この転倒が決勝での心理面にも影響し、スタートはまずまずだったものの、ペースを上げられず、自分が目標としていた結果を残すことができませんでした。それでも、ドライでは憧れの鈴鹿サーキットでまずまずの走りができたので、今後の自信につなげたいと思います。日本でレースに参戦する機会を与えてくださったタイホンダと、伊藤監督をはじめSIレーシングの皆さんに感謝しています。チャンスがあれば、来年も日本に戻りレースをしたいです!」
#16 戸高綸太郎 RINTARO TODAKA

「初日から徐々にペースを上げ、自己ベストを更新することができました。2日目のフリー走行でもさらにタイムを更新できましたが、目標としていたタイムには届かず、少し悔いの残る走行となりました。土曜日は激しい雨の中での予選となりました。思うようにペースを上げられず、予選は12番手という結果でしたが、自分としては厳しいコンディションの中でやりきったという感覚はありました。決勝ではスタートをうまく決め、9番手まで順位を上げることができました。4周目まではそのポジションをキープしていましたが、その後はペースを上げられず、徐々に順位を落としてしまいました。さらに雨が強まる中、うまく対応できないまま転倒してしまいました。今シーズン最後のレースをこのような結果で終えることになり、悔しい気持ちでいっぱいです。2年間、Astemo SI Racingで走ることができてよかったです。伊藤監督やメカニックの皆さんをはじめ、多くの方々に支えていただきながらシーズンを戦うことができました。ありがとうございました」
チーム監督 伊藤真一 SHINCHI ITO

「前回の岡山では表彰台まであと一歩というところまで迫りました。さまざまなことが重なり、残念ながら表彰台を実現することはできませんでしたが、ライダーたちが本当に大きく成長したと実感しています。レースを重ねるごとに力をつけていく姿を見ることができたのは、私たちにとっても大きな喜びでした。今年はMoto4アジアカップでトップを争っているライダーも全日本に参戦しレベルが上がっています。レベルの高い舞台で走ることは、彼らにとっても貴重な経験になったと思います。レベルの高いライダーたちと競い合うことで、自分に足りないものや、これから取り組むべき課題も見えてきたはずです。今年得た経験を今後の成長につなげてほしいと思っています。このプロジェクトは、若いライダーたちが経験を積み、次のステップへ進むためにも大切な取り組みだと考えています。来年も継続していきたいと思っていますので、引き続き応援をお願い申し上げます」

