【2026 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦】ライダー全員がシングルフィニッシュを果たす!

目次

日程・場所

栃木県・モビリティリゾートもてぎ(1周=4.801379km)
2026年8月29日(土):公式予選 天候:雨 コース:ウエット
30日(日):決勝 天候:くもり コース:ドライ
観客動員数:12,000人(2日間合計)

J-GP3

#14:テーシン・インアパイ
予選6番手(タイム:2分11秒911)決勝:4位

#35:ヴァチラウィット・マイダットパン
予選20番手(タイム:2分14秒948)決勝:5位

#16:戸高綸太郎
予選11番手(タイム:2分12秒884)決勝:9位

レース概要

全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦が栃木県・モビリティリゾートもてぎで8月29日(土)・30日(日)に開催された。第4戦筑波以来、約2カ月ぶりのレースとなり、今回から2026年シーズン後半戦に入っていく。

Astemoカラーの Honda NSF250R で J-GP3 クラスに参戦している3人の若手ライダーの1人に変更があった。急遽、ポンクン・イアムノイが Moto4 European Cup に出場することが決まり、ヴァチラウィット・マイダットパン(ニックネーム:ローム)がポンクンに代わって残りの全日本を走ることになったからだ。ヴァチラウィット・マイダットパンは2011年1月2日生まれの15歳で、今回は初来日となった。タイホンダのアドバイザーも務める伊藤監督が子どものころから走りを見ている一人でもあった。ただ、今回は事前テストもなく、レースウイークからの走行となるため初めての全日本参戦は難しいチャレンジになることが予想された。

さらに、最初の走行となった木曜日の特別スポーツ走行は、1本目はウエットから路面が乾いていくコンディション、2本目はヘビーウエット、金曜日はドライと不安定な天候という厳しい状況での走行となっていた。

公式予選が行われた土曜日は雨に見舞われウエットコンディションでのタイムアタックとなった。コースの状況を確認しながら、セッション終盤の勝負となったが、テーシンは計測最終周に2分11秒911までタイムを縮め6番手に入りセカンドロウを確保。チャレンジクラスの戸高も健闘し、2分12秒884で11番手。ヴァチラウィットは、さすがに攻めきれずに2分14秒948で20番手と後方からのスタートとなった。

日曜日は曇り空となったが、朝のウォームアップ走行はウエットコンディション。決勝はドライとなることが予想されたため、各ライダーは、レースに向けたマシンセットの確認を行った。

ウエットパッチは残るものの、ほぼドライコンディションとなり決勝レースを迎える。テーシンは、スタートでやや出遅れたが、オープニングラップを7番手で終えると2周目に6番手に浮上。4周目には前を走るライダーが転倒したため5番手に上がる。8周目に追い上げて来たライダーにかわされるが、10周目に、そのライダーが転倒し再び5番手になり単独走行となる。その後方には、何と全日本初レースのヴァチラウィットが続いていて、大田選手と6位争いを繰り広げていた。

レースも終盤に入った13周目にトップ争いを繰り広げていたライダーが転倒し、それぞれ1つポジションアップ。テーシンは4位、ヴァチラウィットはバトルを制して5位でフィニッシュした。戸高も落ち着いたレース運びでチャレンジクラスながら9位に入り、シングルフィニッシュを果たした。

ライダー・監督コメント

#14 テーシン・インアパイ(ニックネーム/ブライト)

「プラクティス初日はウエットコンディションでしたが、自信を持ってマシンに乗ることができ、安定したラップタイムを刻めました。金曜は一転してドライコンディションとなりましたが、マシンのフィーリングはよく、午前中は3番手で終えることができました。しかし、午後になって路面温度が急上昇すると、タイムを更新することができませんでした。雨の予選は6番手でしたが、ペース自体は悪くありませんでした。レースがスタートすると、まず1つポジションを上げることができ、トップグループに何とか追いつこうと頑張りましたが、なかなか差を縮めることができませんでした。5位を争っていた選手がハイサイドでクラッシュし、その瞬間、僕自身もハイサイドを起こしそうになりましたが、何とか持ちこたえることができました。その後はペースを維持して、4位でチェッカーを受けることができました。前戦の筑波ではいい成績を残すことができなかったので、今回4位という結果には満足しています。次戦の岡山では予選からさらに上位を狙い、表彰台を目指して頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします」

#35 ヴァチラウィット・マイダットパン(ニックネーム/ローム)

「日本で初めてのレース、そして初めてのチームでのレースウイークを無事に終えることができ、とてもうれしく思っています。プラクティスから予選まで、日ごとに変化するコンディションに対応するのは簡単ではありませんでしたが、一歩ずつ確実に前進することに集中しました。予選では苦戦し、20番手グリッドからのスタートとなりましたが、日曜朝のウォームアップではフィーリングがよかったので、レースではとにかくスタートに集中しました。そのスタートをうまく決めることができ、1周目には12番手、3周目には8番手までポジションを上げることができました。レース中盤から後半にかけては5位争いのバトルにも加わることができましたが、4位との差を詰めるまでには至りませんでした。最後は太田選手とのバトルを何とか制し、5位でチェッカーを受けることができました。本当にうれしい気持ちでいっぱいです。今回のレースでポイントを獲得できたことで、最終戦の鈴鹿にも参戦できることになったのも嬉しく思っています。次戦の岡山にも参戦することが決まり、残り2戦を全日本で走ることになります。さらにいい結果を残せるよう頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします」

#16 戸高綸太郎 RINTARO TODAKA

「今週末は、ドライとウエットの両コンディションで走行が行われました。木曜日と金曜日の練習走行では、マシンのセットアップを順調に進めることができましたが、目標としていたタイムには届きませんでした。土曜日の予選は、雨量の変化への対応が難しく、グリッドは後方からのスタートとなりました。決勝レースでは、路面にウエットパッチが残る難しいコンディションの中で、最適なレーシングラインを見つけることができず、思うようにレースペースを上げられませんでした。それでも、チャレンジクラスではトップを取りたいという思いがあったので、可能な限りプッシュしました。今回のレース結果を次のステップへの糧とし、苦手としていたサーキットで完走できたことをポジティブに捉えています。次戦は、得意としている岡山国際サーキットです。まずは目標タイムをクリアし、さらに全体の順位を上げられるよう頑張りたいと思います」

チーム監督 伊藤真一 SHINCHI ITO

「今回のモテギでは、若い3人のライダー達は事前テストが無い中でしっかり結果を出してくれました。特に初参戦となったローム(ヴィチラウィット)は5位入賞と健闘しました。彼は私たちが望んでいた以上の走りを披露しました。以前、タイのアカデミーでまだ彼が小さかったころに教えていたライダーでよく記憶しています。そして今回の走りを見て、その成長には驚かされました。当時からタレント性のあるライダーであることは分かっていましたが、ここまでやれるとは正直思っていませんでした。今回の結果は本人にとって大きな自信につながったと思います。J-GP3でトップ争いをしているのは、Moto4 ASIA Cupでトップを走っているライダーたちですので、ライバルたちからいい刺激を受けてさらに上を目指してほしいと思います、次戦は表彰台を目指せるようにこれまで以上にバックアップ体制を整えて参ります」

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