日程・場所
岡山県・岡山国際サーキット(1周=3.747km)
2026年9月26日(土):公式予選 天候:雨 コース:ウエット
27日(日):決勝 天候:くもりのち雨 コース:ドライ・ウエット
観客動員数:6,430人(2日間合計)
J-GP3
#14:テーシン・インアパイ
予選14番手(タイム:1分57秒307)決勝:7位
#35:ヴァチラウィット・マイダットパン
予選20番手(タイム:1分58秒225)決勝:8位
#16:戸高綸太郎
予選7番手(タイム:1分55秒167)決勝:10位
レース概要
シリーズ第6戦を岡山県・岡山国際サーキットで迎えた全日本ロードレース選手権。今回は、前週に事前公開テストがあり、J-GP3クラスの3人も積極的に走り込んだ。前戦のもてぎで代役として参戦したヴィチラウィット・マイダットパン(ニックネーム:ローム)が残り2戦も参戦することが決定。もちろん岡山を初めて走ったが、走る度にタイムアップし、その実力の片鱗を見せていた。テーシン・インアパイ、戸高綸太郎も順調にセットアップを進め、今回こそ表彰台を狙えると意気込んでいた。
レースウイーク初日は、ドライコンディションとなり、事前テストからの流れで、マシンセットを進め、テーシンは3番手と健闘。ヴィチラウィット6番手、戸高9番手とトップ10内につけていた。
しかし、土曜日は、またも雨となりウエットコンディションでのタイムアタックとなった。J-GP3クラスは、事前テストではウエットでの走行がなく、実質、この予選が初めてのウエットという状況となり、多くのライダーが転倒を喫していた。Astemo SI Racing Thai Honda のライダーも例外ではなく、ヴィチラウィットはセッション序盤にレッドマンコーナー進入で、戸高も2回転倒してしまう。2人ともケガがなかったのが不幸中の幸いだったが、その中で、戸高が7番手につけた。テーシンは転倒はしなかったもののウエットでのフィーリングが今一つで思うようにタイムアップできずに14番手に沈んでいた。

日曜日は、くもり予報だったが、朝のウォームアップ走行はハーフウエット。レコードライン上は乾き始め、スリックタイヤで走るライダーが上位を占めていた。Astemo SI Racing Thai Honda の3人はレインタイヤで走り、ヴィチラウィットが6番手、戸高が13番手、テーシンが14番手となっていた。
決勝は、ドライコンディションとなり、19周先のチェッカーフラッグを目指した。3人ともスタートはまずまず決まり、戸高が6番手、テーシンが10番手、ヴィチラウィットが13番手でオープニングラップを終え、さらに前を狙う。2周目には、戸高の背後にテーシンが迫ると4周目には前に出ていく。テーシンはさらにラップタイムを上げ、3位争いを繰り広げる高杉選手と飯高選手に追いつくと、ラストラップに入っていくホームストレートで3番手に浮上。しかし、この直後に大粒の雨が降り始め、いたるところで転倒が発生。Astemo SI Racing Thai Hondaの3人も転倒を喫し、赤旗が提示される。
3人とも再スタートしようとしたが、すぐにピットに戻ることができなかった。このため暫定結果から混乱があり、チームとして抗議を提出。しかし、17周終了時の順位で5分以内にピットに戻ることができなかったライダーは降順となりレースは成立。テーシンは7位、ヴィチラウィットは8位、戸高は10位と不本意な結果となってしまった。

ライダー・監督コメント
#14 テーシン・インアパイ(ニックネーム/ブライト)

「ウエットではグリップがあまりよくなかったので、なかなかアクセルを開けられず、思うようにタイムを出せませんでした。ただ、セッティングを少しずつ調整していくことで、徐々にフィーリングも良くなっていきました。ほかのライダーについていきながら走り、さらにセットを変更していくことでタイムも上がっていきましたが予選は14番手になってしまいました。雨の中でこのコースを走る経験があまりなかったので、難しい状況でした。決勝も後方からのスタートになったため、序盤は苦戦しましたが、少しずつポジションを上げていき、終盤には5番手まで上がることができました。最終ラップは少し雨が降って路面が濡れてきたため、前の2台を抜こうとしたところまではうまくいきましたが、その後に赤旗が提示されてしまいました。最後まで全力を尽くしたので、もう少し上の順位で終えたかったという悔しさはありますが、難しいコンディションの中で最後まで戦うことができました。次戦こそ表彰台に上がりたいです」
#35 ヴァチラウィット・マイダットパン(ニックネーム/ローム)

「まずは前戦のもてぎで憧れの全日本に参戦できたこと、そして残り2戦に出られることを大変うれしく思います。金曜日のフリー走行からマシンのフィーリングがよく、雨が降ったときも自信を持って走ることができました。決勝日朝のウォームアップではハーフウエットのコンディションを走ることができ、岡山国際サーキットに来てから一番いいフィーリングを得られたので、さらに自信を持って決勝に臨みました。決勝はスタートをうまく決めようと思っていたのですが、あまりいいスタートができず、そこから少しずつ追い上げて7番手までポジションを上げることができました。ところが、最終ラップに突然雨が降ってきて、そこで転倒してしまい、最後までレースを走り切ることができませんでした。いい感触を得られていただけに、最後まで結果を残せなかったことは残念です。今回の経験を次につなげて、さらに成長していきたいと思います。最後に、いつもサポートしてくださっているThai Honda、Astemo、SI Racing、そしてスポンサーの皆さんに感謝しています。ありがとうございました」
#16 戸高綸太郎 RINTARO TODAKA

「テストから転倒が多く、今回の岡山は苦しいラウンドになってしまいました。予選でも2回転倒してしまいましたが、それでも7番手につけることができたのは、正直、運がよかった部分もあったと思います。決勝は雨の影響もあって、序盤はなかなかペースを上げることができませんでした。ただ、周回を重ねるにつれてコンディションも少しずつ良くなり、徐々にペースを上げることができました。終盤はタイヤも厳しくなっていましたが、ある程度ペースを維持できたのはよかったです。最後は大田選手との一騎打ちになりましたが、そこで負けてしまったので、もう少し状況を見ながら判断する必要があったと反省しています。次戦はいよいよ最終戦なので、今年ここまでやってきたことをすべて出し切れるように、最後まで頑張ります」
チーム監督 伊藤真一 SHINCHI ITO

「岡山ラウンドは、事前公開テストから3人とも調子がよく、今回こそ表彰台に上がってくれると期待していました。実際にレースでは、ブライト(テーシン)が頑張って3番手まで上がってくれたのですが、突然の雨や赤旗などもあって最終結果は7位でした。前回は表彰台にあと一歩というレースをしてくれましたし、今回もテストの内容がよかったので、表彰台を狙えると思っていただけに、少し残念でした。ただ、今回はローム(ヴィチラウィット)もそうでしたが、雨の予選でグリッド位置が悪くなってしまったので、そこは大きかったですね。その中でもレースではしっかり追い上げてくれました。一方、戸高は今回、かなり頑張ったと思います。予選で2回転倒してしまいましたが、若いうちはアグレッシブに攻めることも必要ですし、そこは理解しています。しっかりステップを踏んで、着実に経験を積んでいってほしいですね。少しずつ成長しているところも見えていますし、これからが楽しみです。次戦、最終戦は今年最後の戦いになりますので、もう一度しっかり気を引き締めて、1年間の集大成となるレースにできるよう頑張りたいと思います」

