日程・場所
栃木県・モビリティリゾートもてぎ(1周=4.801km)
2026年4月4日(土):公式予選 天候:くもりのち雨 コース:ドライ
5日(日):決勝 天候:くもり コース:ドライ
観客動員数:46,000人(3日間合計)
JSB1000
#4 野左根航汰 予選4番手(タイム:1分47秒989)/決勝:4位
#32 羽田太河 予選6番手(タイム:1分48秒613)/決勝:5位
レース概要

2026年の全日本ロードレース選手権が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで4月4日(土)・5日(日)に開幕した。今年も4輪スーパーフォーミュラとの併催となる“もてぎ2&4レース”として開催され、全日本ロードレース選手権は最高峰クラスのJSB1000のみが行われた。Astemo Pro Honda SI Racingからは、エースの野左根航汰を筆頭に、昨年ST1000クラスチャンピオンの羽田太河が初めてJSB1000クラスにエントリーし、2台体制で臨んだ。
前週には2日間の事前テストが行われ、初日はドライ、2日目はウエットと異なるコンディションでの走行となった。それぞれ50分のセッションが2本ずつ用意されていたが、初日の1本目は雨がぱらつき、限られた時間の中で思うように走行できなかった。野左根はそのセッションで転倒を喫したものの大きなケガはなく、テストメニューを消化した。
一方の羽田は、直前のトレーニング中の転倒で右鎖骨を骨折。さらにJSB仕様の車両が使用できず、ST1000車両にブリヂストンタイヤを装着して感触を確かめるにとどまり、2日目のウエット走行は見送った。

レースウイークに入り、もてぎ場内の桜は満開。初日はドライコンディションのもと40分のセッションが2本行われた。野左根はテストの流れを引き継いでセットアップを進め、羽田はこの日からJSB1000仕様のマシンに初めて乗り込む。野左根のデータをベースに大きな変更は加えず、走行を重ねた。金曜日の走行では、野左根が1分48秒207で3番手、羽田は1分49秒406で9番手につけた。
土曜日の公式予選は、いつ雨が降ってもおかしくないコンディションで行われた。序盤にタイムを出す展開となり、野左根は1分47秒台をマークして一時3番手につける。その後、コース東側から雨が降り始め、各車ピットイン。雨はすぐに止み再びコースインするも、多くのライダーはタイム更新できなかった。その中でザックン1の中須賀選手がタイムを更新し、野左根は4番手に後退。羽田も序盤のタイムで6番手につけ、AstemoカラーのHonda CBR1000RR-Rが2列目に2台並ぶ結果となった。
日曜日は気温・湿度ともに上昇したが、朝のウォームアップ走行は前日の雨の影響でウエットコンディション。野左根は走行を見送り、羽田はスタート練習のためにコースインするにとどめた。その後、スーパーフォーミュラの走行とピットウォークを経て決勝レースを迎える。路面はほぼ乾いていたものの、名所にウエットパッチが残る難しい状況。特に2カ所のブリッジ下は乾いておらず注意が必要だった。

20周で争われた決勝、野左根は好スタートを決めインにマシンを寄せるが、中須賀選手とラインが交錯。1コーナーは3番手で進入するも、やや膨らんだところをインに入られ4番手で2コーナーを立ち上がる。羽田も好スタートを決め、5番手で続いた。オープニングラップの最終コーナーで中須賀選手が転倒したため、野左根は3番手、羽田は4番手にポジションアップして2周目へ。トップグループは早くも5台に絞られる中、90度コーナーで羽田が野左根をオーバーテイクする。
トップは徐々にペースを上げ、羽田は食らいつくが、野左根はフロントのフィーリングに苦しみペースを上げられない。羽田は長島選手に仕掛け、一時2番手に浮上するも、その後ペースが上がらず、野左根と國井選手が接近。9〜10周目にポジションが入れ替わり、野左根が4番手、羽田が5番手となる。

終盤、羽田の背後には3台が迫り、4台による激しい5位争いに発展。残り2周で何度も順位が入れ替わる中、羽田はハードブレーキングで応戦し5位争いを制した。野左根は4位でチェッカーを受け、悔しさの残るレースとなった。

次戦、全日本ロードレース選手権第2戦は、4月25日(土)、26日(日)に宮城県・スポーツランドSUGOで行われます。
ライダー・監督コメント
伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

「昨年から準備を進めてきましたが、決勝はうまく噛み合わず、不完全燃焼なレースとなってしまいました。野左根自身の調子は良かったのですが、予選・決勝ともに実力を出し切れませんでした。羽田はJSB1000初レースながらスピードがあることを証明してくれましたし、鈴鹿8耐に向けていい経験になったと思います。野左根に関しては、昨年は転倒ノーポイントだったことを考えると、ランキング的には悪くないとポジティブに捉えています。反省すべき点はしっかり見直し、次戦SUGOに向けて仕切り直します。今回は多くのお客さまにご来場いただき、レースとしても大いに盛り上がりました。Astemo様をはじめ、多くのスポンサーの皆さまにも応援に駆けつけいただきましたが、その中でいいレースをお見せできなかったことは申し訳なく思っています。次戦SUGOは全クラス開催となり、8名のライダーが参戦します。Astemo様と力を合わせて戦っていきますので、ぜひご期待ください」
JSB1000 RIDER #4 野左根航汰 KOHTA NOZANE

「ここまで何もできないという感覚はこれまであまりなかったので、レース序盤からかなり苦しい展開でした。コーナーの立ち上がりでも違和感があり、パワーをうまく出せずフロントまわりを中心にかなり厳しい状況でした。路面の張り替え以降に出ている問題もあり、何とかごまかしながら走っていましたが、非常に厳しかったです。前についていきたかったですが、それも難しく、無理をしたことで結果的にもう一段階厳しい状況にしてしまいました。國井選手とのバトルもありましたが、自分の強みを出し切れず、ごまかしながら走る形になってしまったのは反省点です。悔しさは大きいですし、課題も多く出ています。特にロングランの部分で、しっかり走り切れていなかった点も含めて、改善していく必要があります。次戦のSUGOは、いい形で走れていた感覚やデータもありますし、タイトル関しても同様の傾向は見えているので、気温やコンディションも含めてしっかり見極めていきたいと思っています」
JSB1000 RIDER #32 羽田太河 TAIGA HADA

「序盤の3周くらいから厳しい状況でした。コンディション的にも難しく“これはもう根性でいくしかないな”という状態でした。レースウィークから今回のパッケージで乗り始めての初レースでしたし、セットアップもほとんどできていなかったので、ライダーとしてどう乗りこなすかを考えて走りました。2週間前に骨折した鎖骨の状態も見ながらだったので、自分がどれだけ踏ん張れるか、どこまで持たせられるかという戦いでした。実際、後半はかなりきつくて、正直ピットへ入りたいと思うくらいの状態でしたが、それでも最後まで走り切れたことはよかったと思います。自分のベストは尽くせたと思いますし、ライダーとしてやれることはすべてやり切ったという感覚があります。結果に関しても悔いはありません。次戦SUGOに向けては、気持ちを切り替えて、ST1000で勝てるようにしっかり準備していきます」

