日程・場所
宮城県・スポーツランドSUGO(1周=3.6211km)
2026年4月25日(土):公式予選・JSB1000・ST600レース1 天候:晴れ コース:ドライ
26日(日):決勝・JSB1000・ST600レース2 天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数:8,500人(2日間合計)
JSB1000
#4 野左根航汰
Race 1 予選4番手(タイム:1分26秒003)決勝:3位
Race 2 予選6番手(タイム:1分26秒573)決勝:4位
ST1000
#1 羽田太河 予選2番手(タイム:1分27秒636)決勝:優勝
#5 荒川晃大 予選3番手(タイム:1分27秒747)決勝:3位
ST600
#15 濵田寛太
Race 1
予選13番手(タイム:1分30秒291)
決勝:13位
Race 2
予選13番手(タイム:1分30秒480)
決勝:12位
#31 中谷健心
Race 1
予選18番手(タイム:1分30秒668)
決勝:DNF
Race 2 予選18番手(タイム:1分30秒908)
決勝:DNF
レース概要

2026全日本ロードレース選手権シリーズは第2戦を宮城県・スポーツランドSUGOで迎えた。今回は全クラス開催となり、Astemo Pro Honda SI Racingは、JSB1000クラスの野左根航汰を筆頭に、ST1000クラスにゼッケン1をつける羽田太河と荒川晃大、ST600クラスに濵田寛太と中谷健心の新加入の2人を加え、J-GP3クラスには、引き続きタイホンダの若手ライダー育成としてテーシン・インアパイとボンクン・イアムノイ、そして戸高綸太郎がフル参戦。4クラスに8人のライダーがエントリーする。
昨年に比べ、約一カ月ほど早い時期の開催となったことで事前テストから気温が低く、難しいコンディションとなってしまい転倒するライダーも少なくなかった。Astemo Pro Honda SI Racingも例外ではなく、野左根を始め、荒川も転倒。テーシンも2回転倒するが、ケガがなかったのは不幸中の幸いだった。
レースウイークに入っても天気はよかったものの、風が冷たく肌寒いコンディション。SUGOは左コーナーが少ないため、タイヤが冷えてしまうのが難しいところだ。それでも日曜日は一番気温が上がり、多くのレースファンがサーキットに訪れていた。Astemoも応援団も駆けつけグランドスタンドで声援を送ってくれた。
JSB1000クラスは、2レース制で行われた。野左根は、初日にも軽い転倒があったが、事前テストからの確認項目をこなしながら、レースウイークのコンディションにマシンを合わせていく。公式予選は、土曜日の9時10分からと早く、気温が上がらなかったため、思うようにタイムを伸ばせず1分26秒台に止まり、レース1は4番手、レース2は6番手と何とか2列目を確保していた。
18周で争われたレース1。好スタートを切った野左根は3番手で1コーナーに入っていき4台がトップグループを形成。3周目の1コーナーで水野選手にかわされるが前を追っていく。レース中盤には、長島選手と一騎打ちの3位争いとなっていく。このバトルは最終ラップまで続き、最終シケインの進入で仕掛けた野左根が前に出て3位でゴール。表彰台の一角を占めた。
レース2はレース1より4周多い22周で行われた。レース2も序盤はトップ争いに加わっていたが、またも長島選手との3位争いとなっていく。レース2は、野左根が先行したままレース終盤を迎えていく。残り3周となった20周目の3コーナーで、やや強引に長島選手にインに入られると両者は接触。なんとか抜き返そうとパッシングポイントを探った野左根だが、レース2は抑えられてしまい悔しい4位。惜しくも表彰台は逃したが、着実にポイントを重ねた。
ST1000クラスは、公式予選で荒川のマシンのトラブルが出てしまい赤旗を出してしまう。この赤旗解除直後に真っ先にコースインした羽田だったが、3コーナーで転倒を喫してしまう。事前テストから転倒せずに来ていたが、ここでマシンを大破させてしまう。ケガはなかったが、メカニックは深夜までマシン修復に追われた。羽田も荒川もセッション序盤のタイムで予選2、3番手につけフロントロウを確保。日曜日朝のウォームアップ走行でマシンを確認し、あとはレースを迎えるだけだったが、荒川のマシンにトラブルが発生。Astemoさんのスタッフが的確に対処してくれたおかげで、無事に荒川はグリッドに着くことができた。
レースが始まると羽田がホールショットを奪いレースをリード。國峰選手との一騎打ちのトップ争いとなる。一方、荒川は、亀井選手との3位争いを繰り広げる。羽田は、一度もトップを譲らず、そのままチェッカーフラッグを受け幸先よい優勝を飾った。荒川も3位に入り、表彰台の2席をAstemo Pro Honda SI Racingが占める結果となった。
ST600クラスも2レース制で行われ、濵田は腕上がりの症状に苦しみながらレース1を13位、レース2を12位で完走しポイントを獲得。ST600デビューとなった中谷は、両レースとも追い上げを見せながらも転倒リタイアとなったが、混戦のST600クラスで速さを見せた。
ライダー・監督コメント
伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

「今回の第2戦SUGOから全クラス開幕となり、本格的に2026年シーズンがスタートしました。今年も4クラス8名のライダーを走らせます。Astemo様を始め、多くの皆さまにご協力いただいてこそのチーム体制だと感謝申し上げます。今回は、事前テストから転倒も多く、チームとしては難しいレースウイークだったと感じています。その中で、JSB1000クラスでは、野左根が3位・4位という結果を残しましたが、トップとの差はまだ大きく、課題も明らかになりました。次戦オートポリスに向けて、事前テストからしっかり準備を進めて、少しでもトップとの差を詰められるように取り組んでいきます。ST1000クラスは、羽田が優勝、荒川が3位と2人とも表彰台に上がってくれました。羽田は予選で転倒しマシンがダメージを受けましたが、スタッフがしっかり修復して結果につなげてくれました。荒川もトラブルがあり思うように周回できない場面もありましたが、レース内容は成長が感じられたので、次戦以降しっかり勝負できるように引き上げていきます。ST600の濵田は急きょ腕上がりの症状が出てしまい思うように力を出せませんでしたが、それでも2レースともポイント圏内でゴールしているので次戦はフィジカル面も改善して上位を狙います。中谷は走る度に速くなってきていましたし、シングルフィニッシュも見えていた中で2レースとも転倒となってしまいましたがトライした結果なので次戦に期待したいですね。チーム全体としても課題がハッキリしたSUGOラウンドだったので、次戦ではさらに上を目指していきます」ス開催となり、8名のライダーが参戦します。Astemo様と力を合わせて戦っていきますので、ぜひご期待ください」
JSB1000 RIDER #4 野左根航汰 KOHTA NOZANE

「レースウイークを通して、正直もう一段ペースを上げたかったというのが本音です。アベレージは安定してきていて、ラップの落ちも少なく刻めるようにはなってきましたが、前の2台を追うにはまだまだ足りませんでした。その中でも現状のベストは尽くせた感覚はありますが、レース2はレース1からの流れを活かしきれず、悔しさが残ります。事前テストでは転倒もあり、難しいレースウイークでしたが、最後まで走り切れたこと、そしてチームがトラブルなくマシンを仕上げてくれたことに感謝しています。レース2も本音としては表彰台を撮りたかったので、そこは申し訳ない気持ちもあります。まだバランスに課題はありますが、気温が高い方が安心して攻められる感触はあります。次戦オートポリスに向けて、ライディングと車体の両面から見直し、新しいトライも含めて前進していきます」
ST1000 RIDER #1 羽田太河 TAIGA HADA

「公式予選で3コーナーで転倒しバイクを大破させてしまいました。ほぼ全損状態だったのですが、メカニックが日曜日の朝まで作業して修復してくれました。事前テストから公式予選で転倒するまでは、順調に進んでいたのに自ら、いい流れを断ち切るようなことをしてしまいチームに申し訳ない気持ちでした。決勝は、前に出て自分のペースで走れば勝てると思っていましたし、マシンを修復してくれたメカニックに恩返しするためにも勝てたことが、うれしかったです。チームに感謝しかないですね。この調子で次戦も勝ちを狙っていきます」
ST1000 RIDER #5 荒川晃大 KOHTA ARAKAWA

「事前テストの段階ではなかなか調子が上がらなかったのですが、レースウイークに入ってからは徐々に流れを取り戻すことができて、方向性としてはいい形に持っていけたと思います。予選ではトラブルもあり、思うように走行時間を確保できなかった部分はありましたが、Astemoの皆さま、メカニックがしっかりと状況を整理してくれて、決勝に向けて万全の状態に仕上げてくれました。限られた時間の中ではありましたが、無事にレースを終えられたことを感謝しています。ロングランや連続周回が十分にできていなかったので、レースでは自分のペースをしっかり作り切れず、ミスが出てしまったり、細かいセットの詰め込みができなかった部分は課題として残っています。それでも、走行の中で少しずつアジャストできている感触はあるので、その積み重ねを次につなげていきたいです。次戦のオートポリスでは、今回の経験を活かして、より安定した走りと結果につなげられるようにしっかり準備して臨みたいと思います」
ST600 RIDER #15 濵田寛太 KANTA HAMADA

「新しいチームでのレースとなり、テストではシングル圏内で走れていたこともあって自分自身に期待もありましたが、レースウイークでは周りがさらに上げてくる中で、自分はもう一段上げ切ることができず、少し遅れを取ってしまいました。ただ、昨年と比べれば確実に成長はできていると感じていますし、いきなり大きくステップアップできなかっただけで、前進はできていると思っています。レース1では腕上がりに苦しみ、対策をして臨んだレース2は、スタートでミスが出てしまいました。スタートには自信があっただけに悔しいですが、こういった経験も今後につながるものだと捉えています。レースを通して課題も明確になったので、オートポリスに向けてフィジカル面と走りの両方をしっかり見直し、さらに上を目指していきたいです」
ST600 RIDER #31 中谷健心 KENSHIN NAKATANI

「2レースとも転倒という結果になってしまいましたが、転倒するまでのペース自体は悪くなかったと思っています。レース1ではポイント圏内付近、レース2では10位前後まで順位を上げることができていたので、スピード自体はある程度戦えるものがあると感じています。ただ、結果につなげるためにはまず転倒をなくすことが最優先ですし、よかった部分をしっかり維持して走り切ることが今の課題です。レース2ではレース1の反省点を改善でき、内容としては前進を感じられました。セットは大きく変えず、自分のスキルを確認する意識で走っていたので、まだ詰める余地もあります。次戦のオートポリスもST600では初めてのコースになりますが、事前テストに向けてしっかり準備して臨みたいと思います」

