【MFJ7戦目 岡山国際サーキット】進化を続けるJSB1000 ST1000羽田太河が2位表彰台。

日程・場所

2024MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦SUPERBIKERACEinOKAYAMA
岡山県・岡山国際サーキット(1周=3,747km)
2024年9月28日(土):公式予選 天候:晴れ コース:ドライ
29日(日):決勝 天候:晴れ コース:ドライ

結果

JSB1000

32 野左根航汰
予選3番手(タイム:1分29秒853)決勝:4位

ST1000

30 作本輝介
予選9番手(タイム:1分33秒589)決勝:DNF

47 羽田太河
予選2番手(タイム:1分32秒698)決勝:2位

目次

進化を続けるJSB1000 ST1000羽田太河が2位表彰台。

2024年シーズンも残すところ今回を含め2戦。岡山県・岡山国際サーキットで行われたシリーズ第7戦は、最高峰クラスのJSB1000も1レース制で行われた。


前戦のオートポリスを終え、伊藤真一監督を始め一部スタッフと作本輝介はマレーシアに向かいアジアロードレース選手権ASB1000クラスに代役参戦。すぐに日本に戻り、岡山での公開テストに臨むハードスケジュールをこなした。チームはマシンを進化させるべく新たなアイテムを投入。久しぶりのテスト走行で、その方向性を探りながらマシンセットを進めた。JSB1000クラスの野左根航汰は好タイムをマークし上々の手応えを感じてレースウイークに入っていた。
ST1000クラスには、今回も渡辺一馬の代役として羽田太河が参戦。オートポリスに続き、岡山国際サーキットも初めて走ることになったが、今回は前週に公開テストがあったため、しっかり走り込むこともでき総合3番手タイムを記録していた。一方、作本輝介も少しずつ良い方向に進んでいた。


レースウイークに入ると、公開テストのときよりは気温は下がったが、それでも9月下旬にしては暑いコンディションとなった。初日はヤマハファクトリーの中須賀選手が1本目に転倒し、2本目をキャンセルしたこともあったが、野左根は1分30秒778をマークし3番手と好発進。土曜日の公式予選は、岡山ラウンド唯一となるノックアウト方式で行われた。まず全車が出走するQ1は35分間で行われ、ここで1分30秒091を記録し2番手につけトップ10で行われるQ2に進出。タイムが上がって来たことで足回りのセットを変更。さらなるタイムアップを狙いQ2を迎える。
気合いの入った走りを見せた野左根は、1分29秒台に突入。従来のコースレコードを上回る1分29秒853をマークするが、ライバル2人が上回り3番手。ファクトリー勢に食い込みフロントロウを確保した。

決勝でもファクトリー勢と互角の走りを見せた野左根は、得意のスタートダッシュを決め2番手につける。4周目に水野選手にかわされ3番手に下がるものの、トップグループで周回を重ねる。しかし、8周目に入ったところで転倒とマシントラブルで止まってしまった車両からオイルが出てしまったため赤旗中断。レースは残り15周でリスタートが切られる。


2度目のスタートもうまく決めた野左根は2番手につけトップの岡本選手を追う。2周目には1分29秒964を記録。想定以上の速さでレースは進んで行ったが、決勝中に1分29秒台をマークしたのは、優勝した岡本選手と野左根のみだった。4周目に水野選手にかわされ3番手に下がると、後方から中須賀選手が迫ってくる。8周目のホームストレートで並ばれると1コーナーで前に出られてしまう。その後もチャンスを伺うが、ジリジリと離されてしまい悔しい4位となった。
ST1000クラスは、羽田が事前テストからの流れでレースウイークもうまく進み予選は2番手。逆に作本はレースウイークに入ってから調子を崩してしまっていたが予選9番手と3列目を確保していた。


18周で争われた決勝。羽田は、好スタートを決めホールショットを奪うとレースをリード。タイトルに王手をかけている國井選手とバトルを繰り広げる。何度か抜きつ抜かれつを繰り返すがトップを死守。レース中盤に國井選手にかわされ2番手となるが、ペースアップした中でも、しっかりついて行き、残り2周となったアトウッドカーブでインに入り込むものの、アウトにはらんでしまい、あわやコースアウトという場面となっていた。これで國井選手に離されてしまうが、最終ラップに入ってもあきらめずに追っていく。前にはバックマーカーの集団が出てくると一気に差が縮まり再び背後に迫るが、かわすところまでいけずに悔しい2位でゴール。


作本は序盤のペースが上がらなかったが、中盤からペースアップ。前の集団を追っていたがアトウッドカーブ立ち上がりでハイサイドで転倒を喫してしまう。右ヒジと肩を痛めたものの骨折はなく最終戦での巻き返しを誓っていた。
次戦、最終戦MFJグランプリは、10月26日(土)・27日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで行われる。

ライダー・監督コメント

伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

「ST1000クラスでは今回も代役参戦の羽田太河が頑張ってくれました。決勝のタイヤチョイスで明暗を分けた部分もありましたがチャンピオンになった國井選手とレベルの高い“魅せるレース”ができたと思います。作本は追い上げている最中に転倒してしまい右腕を痛めてしまったので、最終戦までに回復に努めます。JSB1000クラスは、Astemo様、MITSUBA様の強力なバックアップもあり、バージョンアップが進みました。野左根の頑張りもあり、ファクトリー勢と同じステージでレースができましたが、まだ前に出ることはできませんでした。次戦、鈴鹿はウチのマシンに合っているので、全精力を注ぎ込んで昨年の再現を目指します。今回も多くの応援ありがとうございました。引き続き応援よろしくお願いいたします」

JSB1000 RIDER #32 野左根航汰 KOHTA NOZANE

「今回もチームの努力のおかげで前進できたレースになったと思います。ただ、また同じ4位ですし、表彰台に届かなかった悔しさはありますね。ただ、レースペースは想像以上に速かったですし、自分自身も想定以上の走りはできました。今シーズン一番の内容と言っても過言ではないと思います。その中で、足りなかった部分も見えてきているので、最終戦鈴鹿では、マシンのアップデートと共にライディング面もアップデートして挑みたいですね」

ST1000 RIDER #30 作本輝介 KOSUKE SAKUMOTO

「事前テストでは少しずつ良い方向に進んでいっていたのですが、レースウイークでは走り出しから苦戦してしまいました。決勝では序盤からペースを上げることができず、何とかペースを上げようとしていたところで転倒してしまいました。苦戦している中でも懸命にサポートしてくれているチームには申し訳ない気持ちです。次は早くも最終戦になるので、良い流れに変えられるように、しっかり準備して挑みたいと思っています」

ST1000 RIDER #47 羽田太河 TAIGA HADA

「今回の岡山も初めて走りましたがレースまでの流れは悪くありませんでした。タイヤは、オートポリスのときはミディアム一択だと聞いていたのですが、ソフトタイヤがあることを知ったので事前テストで試していました。レースでソフトを選択したのですが、どこまで持つかは分からない状態でしたが、その状態で勝つことに挑戦しました。結果的に勝てなかったのは悔しいですが、自分の力は発揮できたと思います。今回も支えてくださったチームを始め、応援してくださった皆様に感謝いたします。ありがとうございました」

Please share!
目次
閉じる