第1戦 栃木県 もてぎ 「ムクラダは混戦を戦い抜きポイントを獲得!」

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渡辺一馬はトップチェッカーもペナルティで6位降順。作本輝介はJSB1000デビュー戦を6位/DNF。

全日本ロードレース選手権が栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕した。

2022年シーズンのAstemo Honda Dream SI Racingは、作本輝介がJSB1000クラスにスイッチ、昨年、シリーズチャンピオンを獲得した渡辺一馬はゼッケン1をつけ ST1000クラスのタイトル防衛に望む。

ムクラダ・サラプーチ

そして新たにST600クラスには、タイ人ライダーのムクラダ・サラプーチが加わり、3クラスにエントリー。

チームとしてはアジアロードレース選手権(ARRC)へのチャレンジも開始。こちらは前週に開幕戦が行われたこともあり、伊藤真一監督は、2週続けての開幕戦となっていた。

事前テストから例年より寒い日が続き、レースウイークも走り出しとなった木曜日のお昼までは暖かかったものの、その後は、 気温の低い日が続いた。

公式予選では、JSB1000クラスデビューとなる作本がレース1を6番手、レース2のグリッドを決めるセカンドタイムでは、8 番手となりタイム出しに課題が残る結果となった。

ST1000の渡辺は、セッション中盤にタイムを出しリーダーボードのトップに 立つが、終盤に高橋裕紀選手が、これを上回るタイムを出したため2番手となったが、決勝に向けては手応えを感じていた。

ムクラダも前週に事前テストから走り始めたにも関わらず、自己ベストを更新する走りで22番手につけていた。

JSB1000クラスのレース1は、スタート直前にエンジンがストールしたマシンがありディレイ。

1周減算の14周で争われた。

作本は好スタートを切り5番手につけると3周目に岩田選手をかわして4番手に浮上。そのまま前を追いたいところだったが、中盤 になると岩田選手に抜き返されてしまう。さらに終盤になるとペースを上げられず一台にかわされ6位でゴール。

日曜日に行われたレース2も、スタート直前に雨が降り出したためにウエット宣言が出され2周減算の21周で争われた。

ここで も好スタートを見せた作本は、1コーナーで5番手に浮上。4コーナーで1台、そして5コーナーで、さらに1台をかわし3番手に浮 上! 続くS字コーナー進入で4番手に下がるものの上位につけていた。しかし、4周目には8番手までポジションダウン。そこか ら1台、また1台とかわし6番手につけていた。その背後には岩田選手が迫ってきていたがポジションをキープしていた。

しかし最終ラップの90度コーナーで無念の転倒。完走扱いで17位となったが悔しい結果となった。

日曜日の最後に行われたST1000クラス。雨は止んでいたが、路面は乾ききっていない状態。渡辺はレインタイヤで出ていき、 グリッドでスリックタイヤに交換する。

しかし、このタイヤ交換が時間内に終わらずペナルティを受けることになってしまう。そ れでも渡辺は、高橋選手との一騎打ちを制しトップでゴール。その速さを見せつけるレースを繰り広げた。

全日本ST600デビューとなったムクラダは、混戦となったレースを持ち前の勝負強さで戦い抜き14位でゴール。確実にポイン トを獲得して見せた。

MFJ 全日本ロードレース選手権 第1戦栃木県 モビリティリゾートもてぎ

2022年4月2日(土)公式予選・レース 3日(日)レース2

伊藤真一 チーム監督Shinichi Ito Team Manager

「まずはAstemoさんを始め、多くの皆さんのご協力のお かげで、SIR3年目のシーズンを迎えられたことを感謝い たします。

開幕戦ということでバタバタしてしまい、ライ ダーは頑張ってくれたのに足を引っ張る結果となってしま いました。

もっと的確に指示を出せていればと反省してい ます。

次回、次々回の2&4レースは、JSB1000クラスのみとなるので作本が乗りやすくなるマシン作りを進めていきたいですね。今回はAstemoさんが大勢で応援してくだ さったのに結果を出すことができず申し訳ありません。早 く、いい結果をご報告できるように精進します」

#27 作本輝介 Kousuke Sakumoto

公式予選 : 6番手(1分49秒519)

公式予選2 : 8番手(1分50秒321)

レース1:6位 レース2:17位

「今シーズンもAstemo Honda Dream SI Racingで走れることを感謝いたします。レース2は、難しいコンディションにボクが対応できず最後に余計な転倒もしてしまいチームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

レース1もそうでしたが、レース2 でも終盤が厳しい状態だったので、自分の経験不足が露呈してしまった感じでした。まだまだ学びながらですが、チームと力 を合わせて、いいレースをしていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」

#1 渡辺一馬 Kazuma Watanabe

公式予選:2番手(1分50秒575)

レース :6位

「レース直前に雨が降ったのでレインタイヤでコースインしてグリッドでタイヤ を変えることにしたのですが、ボク自身の判断の遅れも含めてのミスでした。

交換作業が間に合わなかったことは、分かっていました。みんな同じルールのもとでレースをしているので結果は残念ですが、レース内容はよかったですし、速さを示すことができたと思います。

気持ちを切り換えて、次戦でこそ勝つことができるように挑みます! 応援に駆けつ けてくださったAstemoの皆さんを始め、 多くの方に感謝いたします」

#39 ムクラダ・サラプーチ Muklada SARAPUECH

公式予選 : 22番手(1分54秒381)
レース : 14位

「初めての全日本ロードレース選手権は、簡単ではありませんでしたが、ベストを尽くしました。

レースは混戦になりましたが、何とかポジションを上げていき、ポイント圏内でゴールできたことは、よかったと思いますが、自分自身が望んでいる結果は、このポジションではありません。

次回は、もっと上位で走れるようにしたいですね。サポートをしてくださったチーム、 応援してくださった皆さんに感謝いたします」

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