日程・場所
大分県・オートポリス(1周=4.674km)
2026 年 5 月 30 日(土):公式予選・JSB1000 レース 1 天候:晴れ コース:ドライ
31 日(日):決勝・JSB1000 レース 2 天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数:11,400 人(2 日間合計)
JSB1000
#4 野左根航汰
Race 1 予選 2 番手(タイム:1 分 47 秒 817)決勝:4 位
Race 2 予選 3 番手(タイム:1 分 47 秒 911)決勝:4 位
ST1000
#1 羽田太河
予選 2 番手(タイム:1 分 50 秒 6069)決勝:優勝
#5 荒川晃大
予選 9 番手(タイム:1 分 50 秒 812)決勝:4 位
ST600
#15 濵田寛太
予選 13 番手(タイム:1 分 54 秒 237)決勝:8 位
#31 中谷健心
予選 16 番手(タイム:1 分 54 秒 884)決勝:DNF
レース概要

全日本ロードレース選手権シリーズ第 3 戦が大分県・オートポリスで 5 月 30 日・31 日に行われた。昨年は 9 月に開催されていたが、今年は時期が変わったことで変化があるかと思われた。しかし、前週に行われた事前公開テストは、2 日目が天候不良のために走ることができず、十分テストができないままレースウイークを迎えていた。
JSB1000 クラスの野左根航汰は、初日は 1 分 48 秒 909 を記録し 3 番手につけていたが課題は残っていた。路面コンディションも決してよくなく、ライバルが速さを見せていたが、公式予選では、一気にタイムアップに成功。1 分 47 秒 817 までタイムを縮め 2 番手。レース 2 のグリッドを決めるセカンドラップタイムでも 1 分 47 秒 911 を記録し 3 番手と、両レースともフロントロウからスタートすることになっていた。
土曜日に行われたレース 1。野左根は好スタートを切りトップに立つと、積極的にレースをリード。トップをキープしたいところだったが、3 周目の 1 コーナーで 2 台にかわされると、その後は混戦となる。その後、長島選手と一騎打ちの 3 位争いとなると、何度もポジションを入れかえる見応えのあるバトルを展開。惜しくも 4 位となり表彰台を逃す結果となったが課題が明確になったレースとなった。
レース 1 より 3 周多い 18 周で争われたレース 2。レース 1 の反省を生かし、マシンセットを若干変更。再び得意のスタートダッシュを見せるとトップ争いを繰り広げていく。レース 2 は、長島選手に加え、中須賀選手との三つ巴の 2 位争いとなり、またも激しいバトルとなっていく。レース 2 こそ負けたくない思いが強かったが、またも 4 位となり悔しさの残るレースとなった。ただ、レース内容は、レース 1 よりも前進できており、鈴鹿 8 耐、そしてシーズン後半戦に向けて、さらなるレベルアップを計っていく予定だ。

ST1000 クラスは、ゼッケン 1 をつける羽田太河が事前テストから走る度に痛めていた右肩の状態が悪化。レース出場も危ぶまれる状態だったが、痛みに耐えグリッドに向かった。決勝がスタートすると羽田がレースをリードしていたが、7 周目にアクシデントがあり赤旗中断。このときトップグループにつけていた荒川晃大が第 2 ヘアピンで転倒したが、赤旗に救われる形となった。
残り 8 周でリスタートが切られ、再び羽田がレースをリード。最後までトップを守りきり 2 連勝を飾った。荒川はフロントに違和感を抱えながらも 4 位でチェッカーフラッグを受けた。
ST600 クラスの濵田寛太は、徐々に調子を上げ、予選 13 番手グリッドから追い上げ 8 位でゴール。シングルフィニッシュを果たした。一方、中谷健心は、ST600 でオートポリスを走るのは初めてだったが、事前テストが悪天候で走れなかったため、ほぼぶっつけ本番のレースウイークとなってしまっていた。予選は 16 番手に着けたが、決勝はマシンに問題が出てしまいリタイアと噛み合わないオートポリスラウンドになってしまった。
ライダー・監督コメント
伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

「事前テストが悪天候のため思うように走れずに迎えたレースウイークでしたが、まずは ST1000 クラスの羽田が優勝という結果を残してくれたことが本当によかったと思います。コンディション面で不安を抱えてのレースでしたが、その中でもしっかり結果につなげてくれましたし、よく頑張ってくれたと思います。荒川も週末を通して好調でした。転倒などもあって思うように進まない部分はありましたが、それでも内容としては前進していると感じています。
ST600 の濵田は 8 位という結果でしたが、レース内容を見ると成長が感じられる週末でした。少しずつですが着実に前へ進んでいると思います。中谷は ST600 でオートポリスを走るのが初めての中、走行時間も少なかったですし、決勝はマシントラブルによるリタイアと噛み合いませんでした。次戦で巻き返せるように準備していきたいと思っています。JSB1000 の野左根は、仕上がりはよくなってきているのですが、ライバルに勝つためには、もうワンステップ上げていかないといけないかと思っています。少しずつ改善は進んでいますが、もてぎ、岡山、鈴鹿と続く後半戦で結果につなげなければ意味がありません。次のもてぎではチームとしても大きなアップデートをする予定なので、そこでしっかり結果を残せるよう準備を進めていきます。
いつも応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。皆さまのご支援に結果で応えられるよう、チーム一丸となって後半戦も全力で戦っていきます」
JSB1000 RIDER #4 野左根航汰 KOHTA NOZANE

「事前テストでは十分に走れない部分もありましたが、それはどのライダーも同じ条件でしたし、その中でいろいろなことに取り組めました。新しいタイヤも試しながらデータを集めて、レース 1 よりはレース 2 の方がいいレースができたと思っています。ただ、結果は両レースとも 4 位でした。やっぱり悔しいですし、何を言っても結果として負けたのは自分です。3 台の争いの中で、最低でもその集団の前には出たかったんですが、自分の中で勝負できるポイントを作り切れなかったのが今回の反省点です。前半戦を振り返ると、表彰台は 1 回だけで、自分がシーズン前に思い描いていたよりも苦しい戦いになっています。ただ、それだけ周囲のレベルも上がっていますし、自分自身ももう一段レベルアップしなければいけないと強く感じています。だからこそ、その状態で表彰台に届かなかったことが本当に悔しいです。チームは懸命に準備してくれましたし、その努力に結果で応えられなかったことに申し訳なさも感じています。それでも確実に前進している部分はあります。今回見えた課題と収穫をしっかり整理して、次こそは結果につなげられるよう、また一から頑張っていきたいと思います」
ST1000 RIDER #1 羽田太河 TAIGA HADA

「レース人生で今までにないくらいキツいレースでした。その中で勝つことができて、本当にうれしいですし、次につなげていきたいです。事前テストのときから右鎖骨の手術をした部分の状態が悪くなり、予選を終えた時点でかなり厳しい状況でした。日曜朝に起きた時点で痛みがひどく”走れないかも”と思ったほどで、実際に朝のウォームアップ走行を終えたときは、レースに出られないかもとチームに言ったほどでした。赤旗中断で待っているときも本当に厳しく、そんな状態でレースを走り切れて、勝つことができたのは、よかったと思います。支えてくれたすべての方に感謝いたします」
ST1000 RIDER #5 荒川晃大 KOHTA ARAKAWA

「赤旗が出る前まではペースもよくて、自分としてもいいフィーリングで走れていました。ただ、予期せぬ転倒があってから少しフロントの感触が敏感になってしまい、その影響が残ったままリスタートを迎えることになりました。再スタート後は、フロントに違和感があって、思い切って攻め切ることができませんでした。結果として、全力を出し切ったというよりは、不完全燃焼なレースになってしまったという気持ちの方が大きいですね。予選から課題もありましたし、まだ改善しなければいけない部分はたくさんあります。ただ、その中でも今の自分に足りないものが改めて見えた週末だったと思います。次戦までは少し期間が空きますが、その時間を無駄にせず、鈴鹿 8 耐や ARRC もてぎにも参戦するので、しっかり考えながらトレーニングや準備を進めていきたいです」
ST600 RIDER #15 濵田寛太 KANTA HAMADA

「事前テストは初日の内容がよくて、そこからさらに積み上げていこうというタイミングで走れなかったことが、今回の難しい部分でもありました。レースウイークに入り、金曜日はもう一段階上を目指して取り組んだんですが、転倒もあって思うように進めることができず、少し足踏みする形になってしまいました。ただ、土曜日の予選では事前に確認したいこともあったので、人を追いかけてタイムを出すことよりも、自分自身の走りや攻め方を確認することを優先して走りました。その結果、順位としては満足できるものではなかったのですが、フィーリングはよくなっていました。ST600 にスイッチしてから、なかなかつかめていなかった感覚が今回ようやく見えてきた部分があり、それは自分にとって大きな収穫でした。トップとの距離も以前より現実的に見える位置になってきましたし、次につながる手応えを得られた週末だったと思います。次戦ではさらに成長した姿を見せられるよう頑張りたいと思います」
ST600 RIDER #31 中谷健心 KENSHIN NAKATANI

「事前テストは、ほとんど走ることができなかったのでセットアップもうまく詰め切ることができませんでしたし、自分自身もコース攻略を十分につかみ切れないままレースウイークを迎えることになりました。実質ぶっつけ本番のような状況の中、限られた時間でどこまで合わせ込めるかという週末でした。その中でいろいろなことを試すことはできたのですが、なかなか結果には結びつかず、思うような形にはなりませんでした。決勝ではスタートで出遅れてしまい、序盤でポジションを落としてしまいました。ただ、その後の数周で何とか挽回しながら前を追うことはできていたと思います。ところが、残り 8 周あたりでエンジンのフィーリングに違和感が出始めて、最終的にはトラブルによってリタイアという結果になってしまいました。
振り返ると、今週末は本当に何もかもがうまく噛み合わなかった印象です。もちろん悔しいですし、特に今回は結果以上に、まずはしっかりチェッカーを受けることを目標にしていただけに残念な気持ちがあります。順位を上げたいという気持ちは当然ありましたが、無理をするよりも確実にフィニッシュすることを意識してレースを組み立てていました。その中でのリタイアだったので、なおさらもったいないレースになってしまいました。ただ、こういう週末もレースの一部だと思うので、しっかり原因を整理して、次戦では巻き返せるように準備していきたいと思います」

