後方グリッドスタートもレース序盤で挽回!光るパフォーマンスをみせた作本。
全日本ロードレース選手権第3戦が大分県・オートポリスで行われた。
今回も前戦に続き4輪スーパーフォーミュラと併催の2&4レース。
全日本ロードレースはJSB1000クラスのみの開催となり、Astemo Honda Dream SI Racingからは、作本輝介がエントリーした。
今回は事前テストはなかったものの、前週に第4戦に向けた合同テストが宮城県・スポーツランドSUGOであり、なかなかのハードスケジュール。鹿児島出身でTeam高武RSC出身の作本にとってオートポリスは、ホームコースだけに、うまくマシンをまとめて挑みたいところだった。
金曜日のART合同走行でJSB1000マシンでの初走行となった作本。1本目が45分、2本目が40分という限られた時間の中で、マシンセットを進めていき、2本目にマークした1分50秒403で8番手につけていた。
土曜日は、朝方まで降っていた雨の影響で路面は所々濡れている状態。
公式予選は8時40分からと、セッション開始時間も早く、気温も低かったため難しいコンディションでのタイムアタックとなっていた。
セッション終盤に路面が乾いて来るが、スリックタイヤで走るにはリスクのある状況だった。
そんな中、作本は思うようにタイムを詰めることができず14番手と下位に沈んでしまう。
セカンドタイムでも12番手とグリッド後方から追い上げる覚悟を固めていた。
レース1がスタートする14時前には、日差しも出て来ると気温も上がってくる。5列目からのスタートとなっていた作本だったが、好スタートを決め1コーナーへは8番手でクリア。
オープニングラップで1台をかわし7番手で2周目に入っていく。3周目には5番手に上がり濱原選手との4番手争いを繰り広げる。
そしてもレース終盤となる12周目に4番手に浮上するが、13周目に第2ヘアピンでオーバーランを喫し5番手にポジションダウン。さらに最終ラップでも同じ場所でオーバーランしてしまい7番手まで下がってしまうが、最後に1台抜き返し6位でゴールという浮き沈みの激しいレースとなっていた。
レース2でも作本はオープニングラップで8番手、2周目には7番手、3周目には5番手と序盤でポジションを上げると、安定した速さを見せる。
トップグループには加われなかったが、コンスタントに1分50秒台で周回し単独走行となり、そのまま18周を走り切り5位でチェッカーフラッグを受けたのだった。
次戦、第4戦スポーツランドSUGOは、6月4日(土)・5日(日)に行われます。
MFJ 全日本ロードレース選手権 第3戦 大分県 オートポリス
2022年5月21日(土)公式予選・レース 22日(日)
伊藤真一 チーム監督Shinichi Ito Team Manager
今回はAstemoさんのおかげで、いろいろなことにトライすることができました。
予選は、チームとしての戦略を見通せず後方グリッドになってしまいましたが、レース1、レース2共に追い上げを見せてくれました。今回のオートポリスでも、作本はいいパフォーマンスを見せてくれました。
すぐにSUGOラウンドがあるので世界に行きたいという作本の要求に応えるためにも、作本が乗りやすいバイクを作っていきたいですね。
#27 作本輝介 Kousuke Sakumoto
公式予選:14番手(2分01秒694)
公式予選2: 12番手(2分01秒866)
レース1:6位 レース2:5位
目指しているのは優勝ですが、今回はトップを狙えるペースがありませんでした。
ただ、Astemoさんやチームを始め、皆さんのご協力のおかげで、いろいろなことを試すことができ、データを残すことができました。
次戦のSUGOラウンドに向けて、課題となっている部分をチームと分析して、さらに上位でゴールできるようにしたいですね。