日程・場所
SUPERBIKE RACE in MOTEGI 栃木県・モビリティリゾートもてぎ
(1周=4.801379km)
2024年4月13日(土):公式予選・JSB1000レース1
天候:晴れ コース:ドライ
14日(日):決勝・JSB1000レース2
天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数:13,000人(2日間合計)
結果
JSB1000
#32 野左根航汰
Race 1 予選4番手 (タイム:1分47秒287) 決勝:4位
Race 2 予選4番手 (タイム:1分47秒401) 決勝:5位
ST1000
#1 渡辺一馬 欠場
#30 作本輝介 予選4番手 (タイム:1分50秒066) 決勝:2位
J-GP3
#26 ブラパ・ワンムーン 予選14番手 (タイム:2分02秒715) 決勝:DNF
#27 タナチャット・プラトゥムトーン 予選16番手 (タイム:2分03秒122) 決勝:9位
渡辺が負傷欠場の中、チームの想いを乗せて走る。
極寒の開幕戦鈴鹿から約一カ月のインターバルで開催された第2戦モビリティリゾートもてぎラウンド。
今回から、全クラス開催となり、AstemoHondaDreamSIRacingからは、JSB1000クラスの野左根航汰、ST1000クラスの渡辺一馬、作本輝介、AstemoSIRacingwithThaiHondaからブラパ・ワンムーンとタナチャット・プラトゥムトーンがJ-GP3クラスにエントリー。
開幕戦鈴鹿は、今回の第2戦を見据えST1000仕様の2024年型HondaCBR1000RR-Rで参戦した渡辺だったが、前週に行われた公開テストで転倒し負傷。残念ながら、今回は欠場を余儀なくされてしまう。
渡辺の分もと、チームメイト、そしてチーム全体で集中し、マシンセットを進めレースウイークを迎える。
JSB1000クラス以外は、今回が初戦となるため木曜日の特別スポーツ走行から走り始めた。
野左根は、得意としている、もてぎでHondaのマシンの特徴をつかみ、さらに理解度を高めていく。
作本もST1000仕様の2024年型CBR1000RR-Rを急ピッチで仕上げていった。
J-GP3のブラパは、昨年ST600で走っているが、タナチャットは公開テストで初めて、もてぎを走行。
2人とも元気のいい走りを見せ、渡辺のいないチームを盛り立ててくれていた。
木曜、金曜と雲が多く、気温も上がらなかったが、土曜、日陽は青空が広がり気温も上がった。
JSB1000クラスの公式予選では、セッション序盤のアタックで1分47秒401をマークした野左根は、最後のアタックで1分47秒287までタイムを縮め4番手。レース2のグリッドを決めるセカンドラップタイムでも4番手となり、両レースともセカンドロウからのスタートとなった。
土曜に行われたレース1では、予期せぬトラブルが発生してしまう。グリッドに着き、ウォーミングアップ走行に入る直前にマシンをピットに戻し、スペアマシンに乗り換えて再びグリッドに向かった。
スペアマシンでは、ほとんど走行しておらずグリッドにつくまでに感触を確かめレースを迎える。
野左根は好ダッシュを見せ1コーナーへは3番手で進入。前の2台がアウト側にはらんでいくところをインに入り込むとトップで2コーナーを立ち上がっていく。
続く3コーナーでは、イン側から水野選手が仕掛けてくるが、クロスラインを取りトップをキープ。
ここで中須賀選手とも接触しかけるが事なきを得ていた。そのままオープニングラップをトップのまま終えるが2周目の1コーナーで水野選手に、3周目にはヤマハファクトリーの2台にかわされ4番手に下がる。
そのままトップにグループについていきたいところだったがジリジリと離されてしまう。
その背後には、長島選手が迫ってくるが4番手をキープ。レース終盤には、津田選手が追い上げてくるが、これを抑え切りHonda最上位の4位でゴール。
レース1より5周多い20周で争われたレース2。3周目の1コーナーでアクシデントがあり赤旗中断。
野左根はピットに戻る際、トラブルがありピットロードエンドからマシンを押して戻ってくる。
チームはすぐに対策を施しクイックリスタートで2度目のスタートが切られる。
野左根は、ここでもいい動きを見せ、1コーナーに2番手で入っていく。4コーナー立ち上がりでやや失速があり、5コーナーまでに3番手に下がるが、そのポジションをキープ。3周目に水野選手にかわされ4番手に下がると単独走行となっていく。
しかし、レース終盤に入るとマイナートラブルが出てきてしまいペースを上げることができない。
残り5周というところで1台にかわされてしまうが、何とか5位でゴール。貴重なポイントを獲得した。
ST1000クラスの作本は、予選4番手につけると、レースでは好スタートを切りホールショットを奪うとオープニングラップは、トップでホームストレートに戻ってくる。
2周目に2番手に下がるが、ハイペースで走る國井選手についていく。
その後、単独走行となるが、しっかり2位でゴール。
J-GP3クラスのブラパは、スタート直後の3コーナーで発生した多重クラッシュに巻き込まれ悔しいリタイア。タナチャットは、ポジションを上げ9位でゴール。初めての全日本、初めての海外でのレースでシングルフィニッシュを果たした。
ライダー・監督コメント
伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager
「Astemo様、MITSUBA様を始め、多くの皆様のご協力に感謝申し上げます。JSB1000は、野左根を表彰台に上げようとチームで努力してきたのですが、ちょっと噛み合わない部分がありました。さらに土曜日、日曜日と予期せぬトラブルが発生してしまいライダーの野左根に申し訳ない状況でしたし、そんな状況の中でしっかりマシンを持って帰ってくれた野左根に助けてもらったレースでした。次戦まで少し時間があるので、新型の熟成を進めてマシンパフォーマンスを上げてSUGOラウンドに挑みます。ST1000の作本は、現状ではベストの結果だと思います。シーズンを考えれば2位は上々ですし、チャンピオンを狙っていきます。J-GP3の2人は若いこともあるのですが、伸び悩んでいる部分もあるので、目標を高く持ってタレントカップのライバルと一緒に走れるようにしていきたいです。そして、公開テストでケガをした渡辺の一刻も早い回復を祈っています。ゼッケン1の入ったマシンを用意して、チームのみんなが待っています」
JSB1000 #32 野左根 航汰
「もてぎは得意なコースなので表彰台に上がりたかったので悔しいですが、いろいろあった中で、両レースとも結果を残せたことは、シーズンを見据えればよかったと思います。レース2は赤旗中断がなければリタイアだったと思いますし、マシントラブルの原因もハッキリしたので、次戦SUGOは、事前テストから、いい流れを作ってトップ争いができるようにチームと共に努力していきたいです」
ST1000 #30 作本輝介（さくもと こうすけ）
「公開テストでチームメイトの渡辺選手がケガをしてしまい今回は欠場となってしまったので、早く回復して一緒にレースができることを祈っています。レースの方は、公開テストから一発タイムを出すことができずにいました。スタートはうまく決まったので、國井選手が来たらできるだけついていこうと全力を尽くしました。今回は、追いかける力がありませんでしたが、次戦は、勝負できるようにしたいです。チーム、スポンサーを始め応援してくださった皆様ありがとうございました」
#26 J-GP3 ブラパ・ワンムーン
Burupa Wanmoon
「もてぎは、昨年もST600クラス、そしてアジアタレントカップで走っているので、いい走りをしたかったのですが、今ひとつリズムに乗ることができず空回りしてしまいました。レースでは、オープニングラップのアクシデントに巻き込まれてしまいリタイアと残念な結果になってしまいました。この悔しさは、次戦のSUGOラウンドに晴らせるように、しっかり準備していきます」
J-GP3 タナチャット・プラトゥムトーン
#27 Thanachat Pratumtong
「まずはトップ10でゴールすることを目標にしていましたが、初めてのサーキット、初めての海外、初めてのマシンと初めて尽くしの中で、他のライダーが多く転倒しましたが、9位とシングルフィニッシュできたのは、うれしかったです。これもチームのバックアップのおかげです。本当にありがとうございました。次回も初めてのコースになりますが、伊藤監督のアドバイスを聞いて頑張ります」