【ARRC3戦目もてぎ】パサウィットにとってチャレンジングな週末となったARRC日本ラウンド

日程・場所

2024 FIM Asia Road Racing Championship 第3戦
栃木県・モビリティリゾートもてぎ(1周=4.801km)

2024年6月7日(金)
1/2/3 天候:曇りのち晴れ コース:ドライ

2024年6月8日(土):
公式予選・ASBレース1 天候:晴れ コース:ドライ

2024年6月9日(日):
ウォームアップ・ASBレース2 天候曇り コース:ドライ

結果

ASB1000
#52 パサウィット・ティティワララック(PASSAWIT THITIVARARAK)

Practice(総合結果):12位(タイム:1’53.185)

予選:11番手(タイム:1’51.340)
Race 1:7位
Race 2:DNF

目次

パサウィットにとってチャレンジングなラウンド

昨年までスポーツランドSUGOで開催されていたARRC第3戦日本ラウンドは、今年からモビリティリゾートもてぎ開催へと変更された。
パサウィットにとって、このラウンドは少々チャレンジングなものとなる。

それは初めて走るサーキットであり、またもてぎから2024年型のニューマシンに変わったことによるものだ。パサウィットは走行の始まる金曜日から、コースを良く知ること、そしてニューマシンマシンを理解することが要求された。
初日、パサウィットは監督とチームのアドバイスを受けコースインすると、セッションごとにコースとマシンを理解して確実にタイムを縮めていった。


公式予選ではマシンのフィーリングも良くなり確実に手応えを感じることができた。しかし、パサウィットはタイムアタックを試みた2周目にトラフィックに遭遇し、目標としたタイムをクリアすることはできなかった。


午後に行われたレース1は2周目に起きた他車の接触によりオイルがコース上に撒かれたことから赤旗中断となった。オイル処理が終わってレースは再開、9周で行われることになる。再開されたレースでは3周目から最終ラップまでザクワンとの6位争いの展開が繰り広げられた。2人の速いポイントはそれぞれ違っており、パサウィットはザクワンをキャッチアップするのに苦しんだが、最後はレース1を今シーズン最高位となる7位でフィニッシュした。


レース2に向けてはさらにマシンのセットアップに改善を施し、またパサウィット自身のライディングについても改善をはかった。翌朝のウォームアップでは、マシンのフィーリングはさらに良くなり、その結果特にセクター1、セクター4でのタイムが向上、昨日の予選タイムから約1.8秒もタイムを更新、7位でウォームアップを終えた。


Top5でのゴールを目標にスタートしたレース2では残念ながらオープニングラップの10コーナーで前を走るライダーをオーバーテイクしようとして、フロントから転倒を喫してしまい、レース2を終えてしまう。午前中のウォームアップで確かな手応えを掴んでいただけに、悔しい結果となってしまった。しかしパサウィットとチームは今週末に向けてのこのポジティブな勢いを次戦マンダリカでも再現したいと考えている。

ライダー・監督コメント

伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

「もてぎラウンドはパサウィットにとって未知のサーキットであること、またニューマシンの投入が重なり、タフな週末になることが予想されました。しかし彼とチームは正しい方向性を早くから見つけ、初日から確実にペースを上げることに成功しました。予選ではタイムアタックのタイミングが悪く、狙ったタイムを出すことはできなかったことは残念です。しかし予選順位を上回る彼の良いリズムをデータからも確認できていたので、レースに向けてはオプティミスティックにとらえていました。レース1ではザクワンとの6位争いを演じるなど、この週末の良い流れを感じさせるものがありました。レース2前のウォームアップではさらに彼とチームは改善に成功し、良いリズムで走ることができました。レースは残念ながらクラッシュによりリタイアとなりましたが、この週末に見せた彼のポジティブな勢いは今後のレースにおいても再現できることを期待しています」

ASB1000 RIDER #52 パサウィット・ティティワララック / PASSAWIT THITIVARARAK

「このサーキットを初めて走ることからチャレンジングな週末の始まりとなりました。また今回からニューマシンが投入されたので、P-1からサーキットとマシン双方をすぐに理解する必要がありました。幸いにも大きなトラブルもなく、予選に向けてのアイデアをチームとまとめることができました。QFではタイムアタック中のトラフィックにより、目標としていたタイムには及びませんでした。
レース1では3周目からザクワンとの6位争いの展開が最終ラップまで続き、最後は7位でフィニッシュしました。これは僕にとって今シーズンのベストリザルトでありこの結果に満足しています。
レース2の前に行われたウォームアップではリズムをうまく掴むことができ7番手のタイムをマーク、僕はレースでは確実にトップ5について行くことができると確信しました。しかしレース2のオープニングラップに前を走るライダーたちをオーバーテイクしようとしてクラッシュ、レースを早々に終えました。
今朝までに大きく改善できるよう努力をしてくれたチーム、そして応援に駆けつけてくれたスポンサーの皆様、そしてファンの方に本当に申し訳なく思っています。今回の勢いを次のラウンドでも再現しリベンジを果たします」

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