【MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦 SUPERBIKE RACE in KYUSHU】3位争いを制し表彰台に上がった水野涼!

日程・場所

大分県・オートポリス(1周=4.674km)

2023年9月2日(土):公式予選・JSB1000・ST1000レース1
天候:曇り コース:ドライ

3日(日):決勝・JSB1000・ST1000レース2・ST600レース
天候:晴れ コース:ドライ

目次

3位争いを制し表彰台に上がった水野涼渡辺一馬はトップ独走も、こぼれ落ちた勝利

全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦が大分県・オートポリスで行われた。JSB1000クラスは、先日、もてぎ2&4レースがあったばかりだが、ST1000クラスとST600クラスは、5月のSUGOラウンド以来のレースとなる。ST1000クラスは、2レース制となっており、シーズンを占う上で特に重要な一戦となる。

事前テストは初日に雷雨に見舞われる場面もあったが、基本的にドライコンディションで走ることができたが、ST1000クラスの渡辺一馬は、マシントラブルがあり、テスト1日目はほとんど走ることができなかったが、テスト2日目はリカバーして2番手タイムを記録。昨年のオートポリスラウンドではダブルウインを飾っており、その再現を狙っていた。JSB1000クラスの水野涼は、いろいろセットを振りながら、いい手応えを感じていたが、作本輝介はやや苦戦気味となっていた。ST600クラスのブラパ・ワンムーンはオートポリスを走ることが初めてだったが、走る度にタイムを縮めていた。

レースウイークは、台風の接近もあったが、大きな影響はなく初日の午後以外は、ドライコンディションで行われた。土曜日の公式予選は30分間1セッションでのタイムアタックとなり、セッション前半のアタックで1分49秒011をマークした水野は、セッション終盤には、1分48秒台に突入し5番手。セカンドベストも5番手となり、両レースともセカンドロウにつけた。一方、作本はベストタイムはが1分49秒185となり8番手。レース2のグリッドを決めるセカンドベストは11番手となっていた。

ST1000クラスの渡辺は、計測2周目に1分50秒台に入れると、1分50秒152までタイムを削りコースレコードでポールポジションを獲得。セカンドベストもトップとなりダブルポールを達成!レースに向けて、いい流れを引き寄せたかに見えた。ST600クラスのブラパは、予選19番手とポイント獲得に向けて、まずまずのポジションにつけた。

JSB1000クラスのレース1は、スタート直後にアクシデントがあり赤旗中断。クイックリスタートで2度目のスタートが切られる。水野は4番手、作本は7番手で1コーナーをクリアし、3コーナーで水野が3番手に上がる。オープニングラップは、そのまま水野が3番手で戻ってくるが、2周目に津田選手にかわされ4番手に。作本は2台をパスし、水野の背後につけていた。水野は、津田選手についていくが、作本は徐々に遅れていき、⻲井選手と伊藤選手とバトルを繰り広げる。

レースも中盤を過ぎると何とか仕掛けたい水野だったが、逆についていくのが精一杯となり、そのまま4位でゴール。作本は2台にかわされ7位という結果となった。

レース2でも水野は3番手につけ集団のトップを引っ張っていく。中盤になると名越選手がしかけてくるが、すぐに抜き返す。レース終盤にもバトルはあったが、これを抑え切り3位でゴール。前戦に引き続き表彰台に一角を占めた。作本も3位争いの集団に加わり6位でゴールしている。

ダブルポールを決め決勝も期待された渡辺。レース1はマシンに問題が出てしまいトップ争いに離されて4位という悔しい結果になったこともあり、気合い十分でレース2に臨んだ。ポールポジションから好スタートを見せた渡辺だったが、1コーナーへは2番手で進入。序盤は路面コンディションを確認しながら周回を重ねる。そして5周目の1コーナーで満を持してトップに浮上するとレースをリード。中盤辺りからペースアップすると2番手以下を引き離し始める。レース終盤に入っても、さらにペースは上がり完全に勝ちパターンに入ってきていたのだが…。12周目のジェットコースターストレートエンドの右高速コーナーで痛恨の転倒。残り2周半というところだっただけに悔しい転倒となってしまった。

ST600クラスのブラパは、オープニングラップを15番手で終えると着実に周回を重ね、ポジションを上げていく。最終ラップにも一つ順位を上げて11位でゴール。目標にしていたポイント獲得を果たしたのだった。

ライダー・監督コメント

伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

事前テストからヤマハファクトリーとの差が大きく厳しい状況でした。レースウイークに入ってからライダーはもちろん、スタッフの頑張りもあってJSB1000クラスで水野が表彰台を獲得。作本も表彰台に近いレースをしてくれました。ST1000クラスの渡辺はレース1は4位でしたが、レース2はトップに立ち後続を引き離す走りを見せてくれました。結果は残り2周で転倒と非常に残念でしたが速さは見せることができたと思います。ST600のブラパは目標である入賞を果たし11位と健闘しました。次戦岡山は渡辺、水野、作本が得意としているコースです。今年一番の結果を出せる様チーム一丸となって頑張って参ります。今回も皆様のご協力、ご声援ありがとうございました。

JSB1000 #4 作本輝介Kousuke Sakumoto

Race 1 予選8番手(タイム:1分49秒185)決勝:7位
Race 2 予選6番手(タイム:1分49秒759)決勝:6位

事前テストから苦戦気味だったのですが、チームのおかげで着実に改善できてきていました。そこから先は、ライダー側で対処できればよかったのですが、なかなかうまくいかず、ペース不足でレース1は7位、レース2は3位争いの集団にいたのですが、ついていくのが精一杯でしかけるところまでいけず悔しい形で終わってしまいました。オートポリスは好きなコースですし、地元ということもあり、いいレースをしたかったのですが苦戦してしまったので、次回の岡山は、去年も表彰台に上がっていますし、今年も表彰台に上がれるようにしたいですね。

JSB1000 #36水野涼 Ryo Mizuno

Race 1 予選5番手(タイム:1分48秒766)決勝:4位
Race 2 予選5番手(タイム:1分49秒011)決勝:3位

事前テストで、マシンセットをいろいろ試してみたら、いいところが見つかってレースウイークに入ることができました。自分自身の感覚としては、マシンは仕上がって来ていて今シーズンの中では、いい状態だったと思います。レース1は、津田選手の後ろ序盤はつけて要すを見ていたのですが、予想以上にペースが速く、中盤以降はついていくだけ精一杯でしかけることなく悔しいレースになっていました。レース2は、違うセットで臨んだのですが、温度というよりも路面のグリップが悪く、思ったよりもペースを上げることができていませんでした。それでも集団のトップを走って
いたので、いつ抜きに来るのかと思っていたところ中盤に名越選手が来たので、すぐに抜き返せるときに抜いたという感じでした。余力はなかったのですが、抑え切れてよかったです。前回一緒にレースができたヤマハファクトリーには、かなり離されてしまったのが悔しいですが、今回は3位がベストリザルトだと思うので上出来だったと思います。

ST1000 #1渡辺一馬 Kazuma Watanabe

Race 1 予選P.P(タイム:1分50秒152)決勝:4位
Race 2 予選P.P(タイム:1分50秒602)決勝:25位

レース1を勝つことができず、レース2はシリーズランキングを考えても何としても勝ちたかったですし、レース展開的にも勝てるチャンスがありました。中盤からプッシュして後続を引き離し、確実なものにしようと攻めていたのですが…。ほんの少し攻め過ぎてしまったのが反省点ですし、チームに申し訳ない気持ちです。残り2戦しかないですけれど、自分たちは勝てるポテンシャルを、スピードを持っているはずなので、それを決勝で引き出して形にできるように精一杯頑張ります。

ST600 #31ブラパ・ワンムーン Burupa Wanmoon

予選19番手(タイム:1分56秒488)
決勝:11位

オートポリスは事前テストで初めて走りましたが、まだ攻略しきれていません。直前にアジアタレントカップがありましたがマシンの乗り換えは、問題ありませんでした。レース序盤は、スタート直後はペースを上げることができなかったのですが、中盤からは、いいペースで走ることができました。終盤になると、またペースが落ちてしまったのですが、予選よりもポジションを上げてゴールできたのでよかったです。

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