2022年シーズンの開幕戦は、タイ・チャンインターナショナルサーキット。
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2020年開幕戦以降、新型コロナウイルスの影響を受け中止となっていたアジアロードレース選手権(ARRC)が、ようやく再開された。2022年シーズンの開幕戦は、酷暑のタイ・チャンインターナショナルサーキットで開催された。
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2022年シーズンよりAstemo SI Racing with Thai Hondaとしてニューチャレンジを開始。ライダーには、タイ人のパサウィット・ティティワララックを起用する。
レースウイークの火曜日と水曜日に公式テストがあり、ここでパサウィットは、1000ccを初ライド。
マシンに慣れることに重点を置きながらペースを上げていった。
そして金曜日から開幕戦の公式セッションが始まるが、フリープラクティス2で大クラッシュを喫してしまう。
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幸いケガはなかったが、マシンのダメージが大きく、何とかフリープラクティス3に間に合わせたものの、マシンフィーリングが大きく変わってしまっていた。
土曜日の公式予選でもマシンの状態を確認しながらとなったため、思うようにタイムを縮めることができず8番手となっていた。
初陣を5位でフィニッシュ!
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13周で争われたレース1。好スタートを切ったパサウィットは、6番手に浮上。序盤はトップグループの後方につけていた。
3周目のHondaコーナーでは、1台をかわして5番手に浮上するが、後方から追い上げてきたライダーに5周目にかわされ6番手に降順。その後もセカンドグループで周回を重ね、10周目に再び5番手に浮上すると、そのままのポジションでチェッカー。
まずは初陣を5位で終えたのだった。
日曜日に同じく13周で行われたレース2。1コーナーで行き場をなくしてしまったパサウィットは、最後尾まで落ちてしまうが、奥のヘアピンで2台をかわし9番手につけ周回を重ねる。なかなか前を走るライダーをかわせずにいたが、7周目には7番手に浮上。
そのまま最終ラップに入ると、最終コーナーのブレーキングで2台をかわし5位でゴール。
暫定ランキングでも5位につけた。
アジアロードレース選手権(ARRC)第1戦タイ
第1戦タイ チャンインターナショナルサーキット
2022年3⽉26⽇(⼟)公式予選・レース 27⽇(⽇)レース2
伊藤真一 チーム監督Shinichi Ito Team Manager
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「Astemoさん、タイホンダを始め、応援してくださる皆さんのおかげでチームとしてアジアロードレース選手権での第一歩を踏み出せました。本当にありがとうございます。
初めてのことばかりですが、パサウィットは、1000ccの経験がない中、いいレースをしてくれました。レース後半にペースが上がって来るのが、いいところですし可能性を感じました。FP2で転倒し、マシンを修復する際は、タイホンダさんにお世話になりました。
これからも、いい協力関係を築いていけたら幸いです」
#123パサウィット・ティティワララック Passawit Thitivararak
公式予選:8番手(1分36秒262)
レース1:5位
レース2:5位
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「公式テストで初めて1000ccに乗りましたが、チームを始め多くの皆さんのサポートのおかげで、すごく乗りやすかったですし、無事に走り切ることができました。
昨年まで乗っていた600とは、全く違う部分がありましたし、レース中にも多くのことを学ぶことができました。もっとバイクに慣れていってトップ争いに加わりたいですね」