【ARRC 第5戦 ズーハイインターナショナルサーキット】予想以上の苦戦となった作本初の海外レース

日程・場所

中国 ズーハイインターナショナルサーキット
2023年11月4日(土) 公式予選・レース1
5日(日) レース2

目次

パサウィットの代役として作本輝介を起用。

アジアロードレース選手権(ARRC)第5戦が中国・ズーハイインターナショナルサーキットで行われた。
中国ラウンドの開催も久しぶりだが、監督の伊 藤は2008年にARRC SS600クラスにスポット参戦したことがあり、15年振りに訪れることになっていた。当時サーキットの周りは畑ばかりだったが、今はマ ンションが建ち並んでおり、その環境の変化に驚きを隠せなかった。


今回はパサウィット・ティティワララックが第3戦SUGOで負傷して以来の参戦となったが、まだパサウィットの回復が万全ではないため、Astemo Honda Dream SI Racingで全日本JSB1000クラスを戦った作本輝介を代役として起用しASB1000クラスにエントリー。作本にとっては、初の海外でのレース。もちろんズーハイインターナショナルサーキットを走るのも初めてとなるだけに、レースウイークの組み立てを考え、これからのレースへの糧にしてもらおうという伊藤監督の狙いもあった。


初日となった金曜日は3本フリープラクティスがあり、1本目はとにかく周回を重ねコースを覚えることに集中。徐々にペースを上げていき1分36秒733で8番手。2本目で1分36秒341、3本目で1分35秒353と着実にタイムアップし初日を終えていた。


土曜日の公式予選では、一気に2秒もタイムアップを果たし1分33秒263をマーク。6番手に食い込み決勝は2列目からスタートすることになっていた。


作本にとって初めての海外のレースとなるレース1を迎える。好スタートを決めた作本は4番手につけ前を追っていくが、3コーナーで突っ込み過ぎてしまいマシンが大きくスライドするが、これをうまく立て直すことができていた。しかし、その直後にハイサイドで転倒を喫してしまい、海外デビューレースは悔しいリタイアとなってしまう。幸い大きなケガはなく、マシンはチームスタッフが修復し、レース2に臨むことができていた。


レース2でも好スタートを切った作本は4番手につけていたが、トップ3のペースは速く、アンディ選手にかわされて5番手となった後は、4位争いを繰り広げていく。前日の転倒でリズムを崩していた作本だったが、中盤まで落ち着いてアンディ選手についていっていた。レース終盤に入り、パッシングポイントを探していたところ、11周目の7コーナー進入で転倒。初の海外レースは、両レースとも転倒リタイアという結果になってしまった。

ライダー・監督コメント

伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

チームとしては、第3戦SUGO以来のアジアロードレース選手権になりました。今回は、パサウィットの代役として作本輝介を起用しました。全日本JSB1000は、ふるわないシーズンになってしまっていましたし、初めての海外でのレースで、いろいろ経験を積むにはいい機会でしたので。結果は2レースとも転倒となりましたが、不慣れな部分や意気込みが強すぎた部分など、作本自身の課題がハッキリしたと思うので、来シーズン以降、もっと成⻑できるように、今回の経験を生かしてもらいたいですね。Astemo様、Thai Honda様を始め、スポンサー、関係者の皆様、今回もご協力ありがとうございました。最終戦タイ・ブリラムもチーム一丸となって挑みます。引き続き応援よろしくお願いいたします。

#17 作本輝介Kousuke Sakumoto

公式予選: 6番手(1分33秒263)
レース1: DNF レース2: DNF

初日からコースレイアウト自体は、それほど難しくなかったのですが、ギャップだったり路面コンディションが難しく攻略に時間がかかってしまいました。予選までにタイムも上げることができず、レース1に向けてもトライしていったのですがオープニングラップにハイサイドで転倒。この転倒で、うまくリズムに乗ることができずにレース2ではトップグループに離されてしまい、最後にプッシュする前に転倒と全く結果を残すことができず悔しいレースになってしまいました。代役参戦でしたし、いい結果を残したかったのでチームに申し訳ない気持ちです。予想以上に苦戦していまいましたが、この経験を今後に生かしていきたいと思っています。

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