こんにちは。SIRのウェブ担当、酒井です!
先日、大分のオートポリスまで、チームを応援しに2日めの9/14に馳せ参じてきました。
ところが――なんということでしょう。
会場に到着した瞬間、目の前に広がったのは一面の濃霧。
サーキットのコースも、ピットの様子も、まるで白いベールに覆われたかのように見えなくなっていました。

そして、レースを行うにあたって一番危険なのは、まさにその「コースが見えない」ということ。
というわけで、無情にもこの記事を書いている今、GP3のレースの中止が決まってしまったのです。
なんてこった。
JSB1000のマシンの周りで忙しそうにしていた華奢な女性はメカニックだった!
レースが行われるかどうか心配そうに関係者の方々がコースの様子を見つめる中、JSB1000のマシンの周りで忙しそうにしている女性が一人。
話を聞いてみると、なんとその女性はメカニックを担当されているとのこと!!
「メカニック」と聞くと、多くの人は逞しい腕をした“ガテン系”の人物像を思い浮かべるかもしれません。
重たい工具を自分の体の一部のように扱い、手はゴツゴツ。みたいな。
ところがピットで出会ったMさんは、その印象を良い意味で裏切ってきた!
彼女はむしろ華奢で、力任せに重いものを持ち上げるようなタイプには見えません。
ひと目見ただけでは、「本当にバイクを一台まるごと組み上げられるのだろうか?」と驚いてしまうほどです。
メカニックに必要なのは、常に正しく、実直に。
彼女の手にかかれば、無限にあるように思えるパーツが確実に組み上がり、一台のマシンとして命を宿していきます。
特に電子系は一つのプラグが差し込まれていないだけで、バイクそのものが動かなくなるほど繊細な世界。
ミスは許されません。
だからこそ、ただ力があるだけでは務まらない。
必要なのは、膨大なパーツを一つひとつ確実に組み立てていく集中力と緻密さです。
なにより、この仕事はそもそもハッタリが効かない世界です。
バイクは常に“正しく”組まれていなければならず、誤魔化しは通用しません。
必要なのは派手さではなく、ひたすらに真っ直ぐで誠実な姿勢。
黙々と作業をするMさんの姿がまさにそれなんだなぁ。と本当に感心するばかり。
モータースポーツは究極のチームプレー
レースというと、どうしてもライダーの走りに注目が集まります。
もちろんそれが花形であることに間違いはありません。
しかし、その走りを可能にするのは、ピットで支える多くの人々の努力です。
Mさんのように、一見すると華奢に見える女性が、ライダーの背後でマシンを完璧に仕上げる。
その姿を目の当たりにすると、モータースポーツが“究極のチームプレー”であることを、改めて強く実感させられました!

お、外が晴れてきましたし、JSB1000は無事行われるそうです!
さぁ、表彰台の一番高いところを目指して!GO!SIR!!!