【2025 第4戦 SUPERBIKE RACE in MOTEGI】GP3ライダーたちにとって悔しさの残るもてぎラウンド

目次

日程・場所

栃木県・モビリティリゾートもてぎ(1周=4.801379km)
2025年8月23日(土):公式予選・JSB1000・ST1000レース1 天候:晴れ コース:ドライ
24日(日):JSB1000・ST1000レース2 天候:晴れ コース:ドライ
観客動員数:11,000人(2日間合計)

ST1000

#34 ナカリン・アティラットブワパット 欠場

J-GP3

#15 タナチャット・プラトゥムトーン 予選18番手(タイム:2分03秒396) 決勝:11位
#30 ノップルットポン・ブンブラウェット 欠場
#31 テーシン・インアパイ 予選21番手(タイム:2分03秒990) 決勝:17位
#34 戸高倫太郎 予選19番手(タイム:2分03秒518) 決勝:15位

レース概要

2025年全日本ロードレース選手権のシリーズ後半戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎでスタートした。J-GP3クラスを戦うAstemo SI Racing with Thai Hondaのタナチャット・プラトゥムトーン、ノップルットポン・ブンプラウェット、テーシン・インアパイ、そしてAstemo SI Racing with RSCの戸高綸太郎にとっては、6月の筑波ラウンド以来のレースとなった。ST1000クラスのナカリン・アティラットブワパットは、Moto2の代役参戦のために今回は欠場した。

モビリティリゾートもてぎでは、4月に“ラウンドゼロ”と称し、公式テストが行われたが、アジアタレントカップに参戦しているタナチャットとノップルットポンは参加できず、テーシンと戸高の2人のみがテストに参加した。しかし今回のモテギは、テストと異なるコンディションで気温も大きく上昇していた。今回は事前テストがなかったため、金曜日の30分2本のフリープラクティスでいかにセッティングを詰めるかがカギとなった。

レースウイークは青空が広がり、雨は降らなかったものの、厳しい暑さに見舞われた。タイ勢も“タイより暑い”と言うほど厳しいコンディションとなった。もてぎを初めて走るノップルットポンは、コースマップはもちろん、レースや車載カメラの映像を見て予習してきていたが、実際に走るとストップアンドゴー部分とアップダウンがあり、高いスキルが必要なことが分かったと言う。9月にATCのレースもあるだけに、少しでも攻略しておきたいところだったのだが…。土曜日の公式予選でアクシデントに見舞われてします。コースインしたノップルットポンは、V字コーナーで他車の接触され転倒してしまう。幸いにも骨折はなかったものの右足首の痛みはひどく、靱帯を痛めてしまったため欠場を余儀なくされてしまう。

タナチャットは、昨年の全日本、そしてATCでもてぎを走っていたが、今回のような暑さでの走行経験はないため、フリープラクティスではマシンと自身のフィーリングを確認した。サスセッティングを詰め、予選に挑むが、うまくタイムを上げられずに18番手で予選を終える。戸高も4月に初めてもてぎを走ったものの、全くコンディションが違うため苦戦し19番手。テーシンも走る度にタイムを更新していくが24番手と後方からのスタートとなった。

日曜日も朝から厳しい暑さとなったモビリティリゾートもてぎ。J-GP3クラスのレースは18周で争われた。もてぎは、スタート直後のアクシデントが多い方なので、特にオープニングラップは慎重にいきたいところ。実際、昨年のレースでは、スタート直後の3、4コーナーでのクラッシュに巻き込まれているからだ。今年も3、4コーナーで多重クラッシュが発生し、戸高とタナチャットが影響を受けポジションを落としてしまう。オープニングラップは、戸高が17番手、タナチャットが18番手、テーシンが21番手でホームストレートに戻ってくる。タナチャットは2周目に戸高の前に出ると、3周目に1台をパスすると2台が転倒したため14番手に浮上。さらに前を追っていき、8周目に2台をかわして12番手。レース終盤に前で転倒があり、結果11位でチェッカーフラッグを受けた。戸高は最終ラップに一つポジションを落とすものの15位でポイントを獲得。チャレンジクラスで表彰台に上がった。テーシンは、戸高と僅差の17位でゴールしている。

ライダー・監督コメント

伊藤真一 チーム監督 Shinichi Ito Team Manager

初めてのもてぎ、暑さで厳しいコンディションなど、様々な要因がありましたが、全てのライダーはもっと速く走れるポテンシャルを持っているはずです。特にブライト(テーシン)は、タイでのレースでは素晴らしい速さを披露していますが、どうやら日本に来ると萎縮してしまっているようで、彼本来の速さが発揮できていません。チームとして、もっと彼をサポートしてまいります。ウム(ノップルットポン)とオースティン(タナチャット)は、ATC参戦のため、次戦オートポリス・ラウンドが全日本選手権参戦が最後のレースとなるので、上位でゴールして締めくくれるように準備していきます。今回もAstemo様、MITSUBA様、Honda様を始めチームを支えてくださるスポンサーの皆さまに感謝申し上げます。プログレステクノロジーズ様など暑い中、応援に駆けつけてくださった皆さまにもお礼いたします。ありがとうございました。

J-GP3 RIDER #30 ノップルットポン・ブンブラウェット
“AUM” NOPRUTPONG BUNPRAWES

今回初めてもてぎを走りました。事前テストもなく不安でしたが、コースマップやYouTube車載映像で準備し、モテギに到着しました。想像していた以上に高低差がありストップ&ゴーのあるチャレンジングでとてもユニークなサーキットです。少しずつ感覚を掴み、予選に向けて順調に仕上がってきていました。しかし予選中に他のライダーに接触され負傷、残念ながらレースには出場できませんでした。僕を支えてくれるチームや関係者の方に申し訳なく思っています。幸い骨折はなかったものの靱帯を痛め、現在も痛みが残っています。この大事な一戦を失ったのは悔しいですが、次戦のAPには強くなって戻ってきます。応援よろしくお願いします。

J-GP3 RIDER #15 タナチャット・プラトゥムトーン
“AUSTIN” THANACHAT PRATUMTONG

昨年の全日本でもてぎを走っていたので、その記憶を思い出しながら今週末のレースに挑みました。FP1では、特に昨年苦労したライン取りを意識し、開催時期の違いにも対応しながら2024年の自己ベストを更新。FP2ではサスセッティングを調整し、乗り方も工夫してさらにタイムアップすることができました。予選では速いライダーについて学びたかったのですが、ユーズドタイヤで走り出しセッティングを確認し、ニュータイヤに履き替えたあとは速いライダーをうまく見つけられず、タイムを伸ばせませんでした。レースではスタート直後に水温が上がり、3~4周はペースが上がらず苦しい展開に。そこから巻き返してオーバーテイクを重ね、11位でフィニッシュ。序盤にリズムを掴めていれば…という悔しさも残りますが、次に向けて課題が明確になりました。

J-GP3 RIDER #31 テーシン・インアパイ
“BRITE” TECHIN IN-APHAI

4月にもてぎを初走行し、今回は2回目の走行となりました。テストで学んだことをFP1から思い出しながら取り組み、ライディングポジションやブレーキング、ライン取りなど多くの点を改善できたと感じています。予選では一馬さんから教わった内容を思い出し、シミュレーションしながら走行した結果、FPから大きくタイムを縮めることができました。ブレーキングからコーナー立ち上がりでよりスムーズにつなげられれば、さらにタイムアップも可能だったはずです。次戦オートポリスは高低差がありテクニカルなコースと聞いているので、しっかり準備してテストから速さを出せるよう頑張ります。

J-GP3 RIDER #34 戸高倫太郎
RINTARO TODAKA

4月のテストで初めてもてぎを走り、その難しさを実感しました。レースに向けてFP1からタイムを出すことが目標でしたが、初日は苦戦し、特に1〜2コーナーの攻略に課題が残りました。予選では自己ベストを更新できたものの、目標だった2分02秒台には届かず03秒台。レースではオープニングラップの3〜4コーナーでクラッシュに巻き込まれてしまい、ペースを上げられませんでした。もっと前方のグリッドからスタートできていれば、展開も変わっていたと思うと悔しいです。9月は地元・九州でのレースなので、しっかり準備して挑みます。

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