【第6戦 大分県 オートポリス】渡辺一馬が王者らしい強さでダブルウイン!

日程・場所

大分県・オートポリス

2022年8月27日(土):公式予選・ST1000レース1 天候:晴れ コース:ドライ

2022年8月 28日(日):決勝・ST1000レース2 天候:晴れ/曇り コース:ドライ

観客動員数:5,700人(2日間合計)

目次

渡辺一馬がダブルウィン!コースレコードも更新!

鈴鹿8耐を終え、チームは休む間もなくアジアロードレース選手権SUGOラウンド、第6戦オートポリス事前公開テストとハードスケジュールをこなし、シー ズン後半戦スタートとなる第6戦オートポリスラウンドを迎えた。


事前公開テストは、不安定な天候に見舞われ、思うようにマシンセットを進めることができなかったが、渡辺一馬はST1000クラスでトップタイムを記録。

初日が天候不良だったため、3日目の走行も急きょ走れることになったが、チームとしては参加しなかった。

ここでライバルたちはセットを進め、渡辺を上回るタイムを記録していたが、チームと渡辺は、まだまだタイムを詰められる要素が残っており、レースウイークにどう進めていくかを確認。

一方、作本輝介は 抱えている問題を、なかなか解決できずにいた。そしてムクラダ・サラプーチは、初めてST600で走るオートポリスをどう攻略するかがカギとなっていた。


レースウイークは一転して、安定した好天に恵まれ、阿蘇のさわやかな風が吹く中で行われた。

渡辺は好調をキープし、金曜日の2回目のセッション終盤に非公式ながらコースレコードを上回る1分50秒611を記録。2番手以下を大きく引き離しイニシアチブを握っていた。


土曜日の公式予選では、さらなるタイム更新を狙って挑んでいく。

セッションが始まるとライバルも1分50秒台にタイムを入れてくる。渡辺は、落ち着いて計測3周目に1分50秒857をマークすると、続く周回には、1分50秒525までタイムを縮め、前日のタイムを上回り正式にコースレコードとなる。

2番手の選手を0秒335引き離し、堂々のポールポジション。

セカンドラップタイムでもトップとなり、ダブルポールポジションを獲得した。

作本は試行錯誤しながら予選6番手、ムクラダは走る度に自己ベストを更新しレースに向けて上り調子だった。


土曜日の午後に行われたST1000クラスのレース1。渡辺は、ポールポジションから好スタートを見せレースをリード。これに國峰選手、津田選手が続き3台がトップグループを形成していた。レース終盤になると津田選手が遅れ、國峰選手との一騎打ちとなる。テールtoノーズのまま最終ラップを迎えるが、 渡辺はすきのない走りを見せトップでチェッカー。ポールtoフィニッシュで今シーズン初優勝を飾った。


日曜日に行われたST1000クラスのレース2は、オープニングラップでアクシデントが起きたため赤旗中断。周回数は14周から9周に減算されてリスタートが切られた。渡辺は、ここでも好スタートを切りトップに立つとレースをリード。レース1に続き國峰選手がついてくるが、レース終盤にスパートするとトップ を独走。そのままチェッカーフラッグを受け見事ダブルウインを飾った。


JSB1000クラスの作本も好スタートを見せ、3番手で1コーナーに入ると、第1ヘアピンで中須賀選手を、第2ヘアピンで⻲井選手をかわしトップに浮上。

そのままオープニングラップをトップで戻ってくる。序盤は混戦になっていたものの、徐々に順位を落とし4番手を走行。レース終盤に入る14周目の ホームストレートで白煙を吹いたマシンがあったため赤旗が提示。12周終了時点の順位でレースは成立することになり、作本は4位という結果となった。

ST600のムクラダは混戦の中を戦い抜き22位でチェッカーフラッグを受けた。

ライダー・監督コメント

伊藤真一 チーム監督Shinichi Ito Team Manager

鈴鹿8耐、ARRCと結果を出せなかったので、今回、渡辺がチャ ンピオンらしい走りでダブルウインしてくれたので、よかったですね。

鈴鹿8耐から調子はよかったですし、この勢いで残り2戦も勝てるよ うに全力で戦っていきます。

JSB1000クラスは、課題を引きずった ままでしたけれど、問題は分かっているので、早く解決して、次回の岡山は作本の得意なサーキットなので頑張ってもらいます。

ムクラダは、初めてのコースということで、ちょっと⻭車が合わなかったですね。こちらも上位を狙えるようにサポートしていきます。今回も Astemoさんを始め、多くの皆さんのサポートでレースを戦えました。また、九州のファンの皆さんの応援も力になりました。ありがとうございます。引き続き応援よろしくお願いいたします。

JSB1000 #27 作本輝介 Kousuke Sakumoto

予選6番手(タイム:1分49秒271)

決勝:4位

事前テストのときから抱えている問題点を解決できないまま決勝を迎えることになって苦しいレースになってしまいました。

チームは、いろいろ対抗策を考えてくれたのですが、自分がライディング面でカバーできずに解決できなかった結果、ペースを上げることができませんでした。

次回の岡山は得意なコースですし、事前テストで、問題を解決してレースに挑みたいですね。

St1000 #1渡辺一馬 Kazuma Watanabe

Race 1 予選P.P.(タイム:1分50秒525) 決勝:優勝

Race 2 予選P.P.(タイム:1分50秒857) 決勝:優勝

ダブルウインすることができました!
レース1では國峰選手に最後まで迫られてしまっていたので、レース2に向けてチームのみんなでセッティングを考え、電子制御のセットも変更し、いい方向にいきました。


実際ペースも上がりましたし、チームのみんなで勝ち取れた結果だと思います。レース1を見ていた伊藤監督、作本選手もアドバイスをくれました。今シーズンは、ここまで結果を残せていなかったので、今回最高の結果を残せてうれしいです。この調子で残り2戦も勝ちにいきたいですね。

St600 #39ムクラダ・サラプーチ

予選22番手(タイム:1分55秒524)

決勝:18位

今回はコース自体は難しくはなかったのですが、バイクのセッティングに苦労しました。

細かい部分をうまく詰め切れず全力で走ることができませんでした。事前テストのときよりレースウイークは、よくなってきていたのですが、予選のときがベストで、決勝では、コンディションが変わったためかペースを上げることができませんでした。

早くも残りは2レースしかないので、いい結果を残せるように頑張ります。

今回もサポートしていただいた皆さんに感謝いたします。

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